「ファイレクシア:完全なる統一」リミテッドの説明書

今回の記事ではリミテッド、特にドラフトにおいて注意したいことを書いていきます!リミテッドの中でもドラフトに重点を置いた内容になっているので、シールドの環境およびデッキの組み方とは違う視点になっている点には注意してください。

この記事では「ファイレクシア:完全なる統一」のドラフト攻略を目標に、メカニズムから始まり、環境についてとアーキタイプについてを取り上げたいと思います。カード個別評価は別のページで行っているので、このページの末尾にリンクを記載しておきます。

メカニズム

この項目では「ファイレクシア:完全なる統一」で採用されている5つのメカニズムについて掘り下げていきます。(公式の記事はこちら

 

「ファイレクシア:完全なる統一」のメカニズム
  • 「毒性」
  • 「堕落」
  • 「ミラディンのために!」
  • 「油カウンター」
  • 「増殖」

 

毒性

「毒性」はファイレクシアン・クリーチャーが持っている新しいキーワード能力です。毒ということで「毒カウンター」に関連する能力になります。

 

 

毒性X

このクリーチャーから戦闘ダメージを受けたプレイヤーは追加で毒カウンターX個を得る。

毒性を持つクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、毒性の値と同じだけの毒カウンターを与えます。毒カウンターはプレイヤーが得るカウンターの一種で、10個以上の毒カウンターを得たプレイヤーはゲームに敗北します。

クリーチャーの毒性とパワーが一致するわけではないことには注意が必要です。クリーチャーやプレインズウォーカーに戦闘ダメージを与えた場合には何も起こりません。過去にあった「感染」というキーワード能力と毒カウンターを利用している点は同じですが、異なる点もあるため注意しましょう。

表 「毒性」を持つカードの分布

コモン アンコモン レア 神話レア
6 2 2
(1) 1
4 2(1) 1
4 3 2 1
多色 3
無色 1 2(1)

(X)表記は毒性を付与することができるカードの枚数です。

白、黒、緑のカラーにおいて毒性を持つクリーチャーが多く分布しています。「緑白:毒性アグロ」、「白黒:堕落」、「黒緑:毒勝利」のアーキタイプとなっていますので、毒性を活かすならばこの3色の組み合わせだということを覚えておいたほうがよさそうです。

現実的にどれくらい毒カウンターによる勝利ができるか考えてみると、単純に毒殺する場合毒カウンター10個が必要なため、毒殺1はライフ換算でパワー2相当だと考えることができます。視点を変えるとパワーの半分以上の毒性を持っていなければ毒殺する前にライフによって対戦相手は先に敗北することになります。

パワー1で毒性1を持つクリーチャーは毒レシオは非常によいのですが、戦闘では攻撃を通しにくく、一方的にうち取れられるケースが多いという側面もあります。1/1より大きいある程度のサイズで毒レシオのよい、ライフより先に毒によって対戦相手を倒せるクリーチャーはかなり限られます。枚数で見ると黒に1枚、緑に5枚、多色に1枚という具合に割り振られています。

これらから、白および黒の毒性を持つクリーチャーは多いものの毒性は高くないため堕落を達成するために持っているのであり、毒による勝利を目指すのであれば緑のクリーチャーを軸にする必要があることが分かります。よって、毒による勝利を狙うのであれば緑を軸にした「緑白:毒性アグロ」、「黒緑:毒勝利」のアーキタイプを狙うべきでしょう。

堕落

「毒性」や過去のメカニズムである「感染」では「毒カウンター」を与えることができました。10個目の毒カウンターを得たときに敗北するという条件を持っていますが、9個までは意味のあるものではありませんでした。「堕落」は対戦相手が3個以上の「毒カウンター」を持っている場合にカードの能力が強化される新キーワード能力です。

 

 

「堕落」は条件達成時に追加の効果を得たり、新しい能力を使用できるようになったり、呪文のマナコストが増減するものもあります。

表 「堕落」を持つカードの分布

コモン アンコモン レア 神話レア
3 1 1
1
3 3
1
多色 1
無色 1 1

「堕落」は白と黒に主に割り振られたメカニズムとなっています。

ミラディンのために!

「ミラディンのために!」はトークンを生成し装備品が付いた状態で戦場に出る装備品が持つ新しいキーワード能力です。過去の能力では「カルドハイムの部族の装備品サイクル」や「生体武器」に近い能力です。

 

 

「ミラディンのために!」を持つ装備品は装備されていない状態で戦場に出た後、生成したクリーチャー・トークンに装備されます。「ミラディンのために!」を持つ装備品は他の装備品と同じような動作をし、装備能力を使ってコントロールしているクリーチャーに装備することが可能です。

表 「ミラディンのために!」を持つカードの分布

コモン アンコモン レア 神話レア
2 1
1
2 1 1
1
多色 1
無色

「ミラディンのために!」は白と赤に主に割り振られた新しいメカニズムです。

油カウンター

「油カウンター」はさまざまな効果に使われる新しいメカニズムです。

 

 

「油カウンター」はカウンターが置かれているパーマネントにメリット、デメリット能力を与えることに利用されます。《ウラブラスクの溶鉱炉》ではカウンターが置かれるほどメリットがある能力となっています。

表 「油カウンター」を持つカードの分布

コモン アンコモン レア 神話レア
1 1
4 5 2
2 1
6 4 2
4 3 1
多色 3 1
無色 2 2

青、赤、緑のカラーにおいて油カウンターを持つカードが多く分布しています。「赤緑:ミッドレンジ油カウンター」、「青赤:油カウンターとクリーチャーでない呪文」、「緑青:増殖と毒」のアーキタイプとなっています。

増殖

「増殖」は再登場したキーワード能力です。戦場にあるパーマネントやプレイヤーの持つカウンターをそれぞれ選んで追加で1個置くことができます。「ファイレクシア:完全なる統一」では「毒カウンター」や「油カウンター」を増やすことに役立ちます。

 

 

「増殖」の能力ではあなたが選んだパーマネントやプレイヤーのカウンターを増やすことができるので不利になるカウンターを選ぶ必要はありません。例えば、自分の「毒カウンター」であるとか、対戦相手のプレインズウォーカーの忠誠度カウンターを「増殖」させなくても大丈夫です。

表 「増殖」を持つカードの分布

コモン アンコモン レア 神話レア
4 3 2
3 3 1
1 1
4
多色 2 2
無色 1

青、黒、緑のカラーにおいて「増殖」を持つカードが多く分布しています。「青黒:増殖コントロール」、「黒緑:毒勝利」、「緑青:増殖と毒」のアーキタイプとなっています。

今回の環境で増やすことができるカウンターは「毒カウンター」、「油カウンター」、「破壊不能カウンター」、「忠誠度カウンター」となっています。「+1/+1カウンター」を持つ呪文は収録されていません。「増殖」がコンバットトリックとなるのは「油カウンター」でパワー/タフネスに修正のあるクリーチャーもしくは「毒カウンター」が増えることによる「堕落」の達成というパターンになります。

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環境について

この項目では飛行や到達といった環境要因に触れて、「ファイレクシア:完全なる統一」のリミテッド環境について考察していきます。

飛行について

飛行を持つクリーチャーは下記のように存在しています。

表 「飛行」を持つカードの分布

コモン アンコモン レア 神話レア
3 3 1
3(1) 3(1) 1
1 1 1
1 1
多色 4 2 1
無色 (1) (1)

分布としては白、青に飛行を持つクリーチャーが多い現状となっています。

 

次に環境理解のために飛行を持つコモンのクリーチャーを確認していきます。

 

白のコモンで飛行を持つクリーチャーは《切歯の滑空機》、《肉剥ぎの猛禽》、《聖堂の導き手》の3枚。

 

 

青のコモンで飛行を持つクリーチャーは《マルカトールの監視者》、《ギタクシア派の猛禽》、《水銀の魚捕り》の3枚。

 

 

 

 

黒のコモンで飛行を持つクリーチャーは《骨拾いのスカージ》の1枚。

到達について

到達を持つクリーチャーは下記のように存在しています。

表 「到達」を持つカードの分布

コモン アンコモン レア 神話レア
1
2 1
多色
無色

分布としては赤、緑に到達を持つクリーチャーが存在しています。

 

次に到達を持つコモン、アンコモンのクリーチャーを確認していきます。

 

《レジスタンスの空番》は5マナ4/4、威迫、到達でスペックの高いクリーチャーです。このクリーチャーでコモンの飛行クリーチャーを一方的に倒すことができるので到達持ちとしての性能は非常に高いです。

《銅の足長虫》は2マナ1/3、到達で生け贄にすることで増殖を行うことができるクリーチャーです。コモンの飛行持ちクリーチャーは半分程度受け止めることができます。逆に言えば半分は止められないのでブロッカーとしての性能はいまいちです。このカードをブロッカーとして採用することはあまりなさそうです。

《空鎌の飲み込むもの》は6マナ6/5、到達、トランプルというスタッツの高いクリーチャーです。到達持ちブロッカーとしての性能は《レジスタンスの空番》と同等の高いものを持っています。ただし、6マナという攻撃に回したいマナ域のカードなので到達が活躍するような盤面にはなっていて欲しくはありません。

多色化するためのマナサポート

「ファイレクシア:完全なる統一」では多色化が推奨されるような環境にはなっていません。コモンのタップイン2色土地は収録されておらず、土地の面で見ると多色化できる土地は限られます。

コモンの土地カードでは《広漠なる変幻地》のみとなっています。

 

マナサポートできるクリーチャーも数が限られています。マナクリとしては《硬化した屑鉄喰らい》が収録されています。

 

無色の《マイアの改宗者》でも色マナを供給することができます。アンコモン2枚のみなので再現性の高いデッキにすることは難しそうです。

 

無色の色マナサポートができるマナファクトは《予言のプリズム》と《ファイレクシアの大地図》になっています

また、《砂丘動かし》も基本土地をサーチしてライブラリートップに置くことができるので同様に色マナサポートになります。

上記で挙げたように色マナサポートは少ない枚数しかありません。《広漠なる変幻地》、《砂丘動かし》は3色目をタッチする場合は重要になってくるカードです。今回の「ファイレクシア:完全なる統一」で3色以上の多色化をする場合はよく考えて色をタッチする必要があります。

「兄弟戦争」は似たような色マナサポートの状況になっています。「兄弟戦争」は17Landsにおいてのデッキ支配率は、2色のデッキが約65%、2色+タッチのデッキが約20%となっており、おおよそ4回に1回程度は2色以上のタッチされたデッキが占める結果となっていました。2色で組むことになるのは3回中2回に近いということはよく意識する必要があると思います。4回に1回程度しかタッチしないということからは、今回の環境も積極的にタッチしていく環境にはないことが予想されます。タッチするべきなのはボムレアや性能のよい除去程度になるということでしょう。

カラーパフォーマンス

17Landsのカラーパフォーマンスは下記の通り

 

アーキタイプ毎のTier
  • Tier1:RG>WR
  • Tier2:WG>WB>WU>BR
  • Tier3:UG>UR>BG>UB
今環境では赤緑がTopTierとなっている。

アーキタイプ

各2色の組み合わせはこちら。(公式の記事はこちらから)

白青:アーティファクト
青黒:増殖コントロール
黒赤:油カウンターと生け贄
赤緑:ミッドレンジ油カウンター
緑白:毒性アグロ
白黒:堕落
青赤:油カウンターとクリーチャーでない呪文
黒緑:毒勝利
赤白:ミラディンのために!装備品
緑青:増殖と毒

それぞれの2色の組み合わせにはアーキタイプの指針となるクリーチャーがサイクルとして存在します。

 

アーキタイプを大別すると「毒性」、「堕落」、「油カウンター」、「アーティファクト」、「ミラディンのために!」に分けることができます。

 

 

基本的にはmtg公式が発表しているアーキタイプ通りにデッキを組むことが推奨されています。「毒性」、「堕落」、「油カウンター」、「アーティファクト」、「ミラディンのために!」の縦串のアーキタイプに、「増殖」を擁する青が横串として絡んできます。

青黒に関しては「堕落」アーキタイプでもありますが、青のクリーチャーに「油カウンター」を扱うものが複数収録されているので両アーキタイプを兼ね備えています。

隠れアーキタイプとして白青については「堕落」、緑青については「油カウンター」が存在します。隠れアーキタイプとは本来想定された主アーキタイプとは異なるメカニズムを取り入れたアーキタイプになります。それぞれのアーキタイプに進む場合にはどっちつかずにならないようにピックする必要があるので、白青、緑青をピックする難易度は他に比べて少し高いといえるでしょう。

白青:アーティファクト

白青は「アーティファクト」を軸にしたアーキタイプです。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《頭足類の歩哨》です。アーティファクトを多数コントロールしているほどパワーが高くなるクリーチャーです。アーティファクトを3枚以上コントロールしていれば高スタッツな部類に入るでしょう。

ダニ・トークンがアーティファクト・クリーチャーであるため、これによって意外に多くのシナジーが生まれることになります。

アーティファクトシナジーを受けられるカードは白に4枚(C:2,U2)、青に5枚(C:2,U2,R1)、多色に2枚(U:1,R:1)となっています。

 

白のアーティファクトシナジーがあるカードとして《大顎の大司法官》、《正典の執行者》、《同化のヴェール》、《板金鎧の猛攻》が挙げられます。

 

青のコモン、アンコモンでアーティファクトシナジーがあるカードは《逃亡した実験体》、《マルカトールの眼》、《アンクタスの改良者》、《移植の理論家》があります。

 

青黒:増殖コントロール

青黒は「増殖コントロール」をテーマにしたアーキタイプになっています。

「増殖」で増やすことができる「毒カウンター」≒「堕落」と「油カウンター」の2つのメカニズムが合わさったアーキタイプになっています。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《虚空翼の混種》です。「増殖」を行うたびに墓地から手札に戻る能力を持っており、ロングゲームに強い性能になっています。

 

 

「増殖」することによって直接能力が誘発するのは《策謀の有貌体》、《虚空翼の混種》、《死体傀儡、ヴェンセール》の3枚です。

「増殖」を持つスペルも多いので増殖の種となるひとつ目の毒カウンターは早めに与えておきたいので、2マナ域の毒性持ちクリーチャーをある程度の枚数確保しておきたいです。

青黒の毒性持ちクリーチャーはスタッツが低めのクリーチャーが多いので、後半戦でロングゲームになると盤面的には不利になる展開もままあるので毒殺も視野に入ります。戦闘ダメージによる毒カウンター付加が6~7回、増殖が3~4回くらいのイメージです。

黒赤:油カウンターと生け贄

黒赤は「油カウンターと生け贄」のアーキタイプです。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《炭鍛冶》です。

赤緑:ミッドレンジ油カウンター

赤緑は「ミッドレンジ油カウンター」というテーマを与えられています。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《燃えがら斬りの荒廃者》です。

 

コモンの油カウンターを持ったクリーチャーを並べてみます。

 

赤のクリーチャーは《鋸刃の餓鬼》、《アクシオムの彫版師》、《焼炉の徘徊者》の3枚。

 

緑のクリーチャーは《錆蔦の培養者》、《捕食の世話役》、《格子刃のカマキリ》3枚。

油カウンターによるシナジーを活かせるとはいってもカードパワーがやや低めのクリーチャーが多いです。そのため、赤緑はアンコモンのカード依存になることもあるので、よく状況をみて参入したいです。これらの低マナ域のコモンをブロッカーにしながら、油カウンターにシナジーのあるクリーチャーを展開していくゲームプランになることが多いです。

《格子刃のカマキリ》はこのコモン群の中では強い部類に入るのでドラフトの流れ次第では赤緑へのシグナルと取ることもできるでしょう。また、赤の火力スペルや緑の格闘スペルを拾いながら参入していきたいカラーとなります。

 

 

 

《逆巻く貯蔵器》と《胎嚢》は強力なシナジーを形成しており、相性抜群の組み合わせとなっています。この2枚を組み合わせることで毎ターン1/1と3/3のトークンを生成することができます。アンコモン同士の組み合わせなので少し揃えるのが大変ですが狙っていきたいコンボです。

 

緑白:毒性アグロ

緑白は「毒性アグロ」をテーマにしたアーキタイプです。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《殺戮の歌い手》です。

 

白の毒性を持つコモンのラインナップはこちら(ダニ・トークンの生成は除く)。《這い回る合唱者》、《信念堅い決闘者》、《肉剥ぎの猛禽》、《教化案内人》となります。《信念堅い決闘者》、《肉剥ぎの猛禽》はかなり扱いやすい毒性持ちクリーチャーです。緑白「毒性アグロ」以外でも白黒「堕落」でも同様にピックされるでしょう。白青「アーティファクト」でもいくらかシナジーがあるのでピックされてもおかしくありません。赤白「ミラディンのために!」ではそこまでシナジーがないので採用が見送られることが多いと考えています。

 

緑の毒性を持つコモンがこちらです。《枝枯らしの忍び寄り》、《胆液吐きのバジリスク》、《疫病の看護者》、《非道なティラナックス》となります。これらの毒性を持つクリーチャーは毒レシオが高いものの、それらが有用な能力とみなされるためかほとんどフレンチ・バニラの性能に抑えられています。

 

白黒:堕落

白黒は「堕落」のメカニズムをテーマにしたアーキタイプになっています。

「毒カウンター」が「堕落」へ恩恵を与えるメカニズムになっており、逆に「堕落」から「毒カウンター」への恩恵はないので、相互のシナジー関係にはなっていないことに注意が必要です。つまり、「堕落」持ちのカードを入れすぎると「堕落」が達成できなくなるということです。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《生体解剖の福音者》です。「堕落」達成時にボーナスを得られる能力となっています。

 

白の「堕落」を持つコモン、アンコモンのカードはこちら。《腱の舞踏者》、《盲信者の確信》、《切歯の滑空機》、《侵略の使徒》となります。

 

 

黒の「堕落」を持つコモンのカードはこちら。《苦痛ある選定》、《肉なし剣闘士》、《骨拾いのスカージ》となります。

 

 

黒の「堕落」を持つアンコモンのカードはこちら。《騒がしい這い回り》、《感染肥やし》、《貪欲な屍巨人》となります。

《肉なし剣闘士》と《騒がしい這い回り》を組み合わせることで3マナで1ドローとすることができるので、意識しておきたいシナジーになります。

青赤:油カウンターとクリーチャーでない呪文

青赤は「油カウンターとクリーチャーでない呪文」を主に扱うアーキタイプです。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《血清核のキマイラ》です。非クリーチャー呪文を唱えると油カウンターが置かれていくというデザインになっています。「増殖」とのシナジーの他、「ミラディンのために!」とも相性が良いカードです。

 

 

 

 

《胆液の合成者》も頼りになるカードで序盤のブロッカーとしての役割の他、後半では3/3アンブロッカブルとして活躍します。油カウンターを使うので、油カウンターシナジーの他、「増殖」とも相性がよくなっています。

黒緑:毒勝利

黒緑は「毒勝利」を目指すアーキタイプです。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《屍気の腐敗僧》です。毒性を強化する能力と毒性持ちに接死を与える能力を持ちます。毒性のロードともいえる存在でライフ換算でいえばパワーが+2されるような強力なクリーチャーなので、黒緑に進むのであれば確保しておきたいカードです。

「緑白:毒性アグロ」の項目でも触れましたが、毒性を狙う場合は毒レシオの高いクリーチャーを使用したいのですが、毒性の高いクリーチャーはフレンチ・バニラが多いので、早期決着できないと厳しい面もあります。なので、《屍気の腐敗僧》の確保は勝率に直結しそうです。直近のセットでいえば、「イニストラード:真紅の契り」の「黒緑:タフネス参照のテーマ」のような、キーパーツが確保できていなければデッキとして成立し辛いテーマに近いように思えます。

しかしながら、《屍気の腐敗僧》は白緑や白黒にタッチして使っても毒性のロードとして運用することが可能なので、ドラフト中はタッチ目的でピックされてしまうこともあって流れずらくなっており、黒緑の成立確率をさらに低いものにしていそうです。

赤白:ミラディンのために!装備品

赤白は「ミラディンのために!」のメカニズムをテーマにしたアーキタイプです。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《刃砦の戦鞭》です。

緑青:増殖と毒

緑青は「増殖と毒」のテーマに沿ったアーキタイプです。

アーキタイプの指針となるマルチカラーのアンコモンは《汚れた観察者》です。毒性と増殖を行う能力を持っているので明確にアーキタイプに沿っているカードだということが分かると思います。

「毒性」を持つクリーチャーは青にはほとんどいないので、毒での勝利を目指す場合は「緑白:毒性アグロ」の項目でも触れたように、緑の毒性持ちクリーチャーを軸に青の「増殖」を足すイメージになりそうです。また、緑青のカラーでは「堕落」を持つカードも少数なので中途半端に毒カウンターを乗せても意味がありません。緑の毒性持ちクリーチャーがフレンチ・バニラに近いのでカードパワーが低めになる傾向にあり、少しやりたくないカラーになりそうです。

 

隠れアーキタイプである「油と増殖」では《汚れた観察者》と《胎嚢》は強力なシナジーを形成しています。この2枚を組み合わせることで毎ターン3/3のトークンの生成と増殖を行うことができます。アンコモン同士の組み合わせになりますが十分狙えるコンボになっています。

コンバットトリック

この項目では戦闘で重要となってくるコンバットトリックについてまとめていきます。対象としているのはコンバットでよく使われるコモン、アンコモンとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カウンターは3枚収録されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

ここまで記事を読んで頂いてありがとうございました。この記事がお役に立ったのであれば幸いです。

カードの個別評価は下記のリンクからどうぞ。

 

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