「ラヴニカへの回帰」に収録されたカード《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》を取り上げたいと思います。
この記事では《死儀礼のシャーマン》について触れていきたいと思います。
《死儀礼のシャーマン》は近日中にMTGアリーナに実装される予定で、「エクスプローラー・アンソロジー3」に収録されることが決っています。
《死儀礼のシャーマン》とは
《死儀礼のシャーマン》は「ラヴニカへの回帰」に収録されたクリーチャーです。レアリティはレアです。
黒と緑の混成マナで唱えやすく、能力を3つも持っているクリーチャーです。
《死儀礼のシャーマン》は強力なマナ・クリーチャーとして知られているカードで、フェッチランドと組み合わせることで簡単にマナ加速を行うことができます。さらに、墓地対策、ライフルーズ、ライフゲインを行うことができ幅広い活躍が期待できるカードでした。
それゆえ、2014年2月にモダン、2018年7月にレガシーにて禁止カードに指定される運びとなりました。
最盛期には2000円を超える価格が付いていましたが、現在は700円程度で購入することができます。
次の項目からはこれらの能力を細かくみていきましょう。
マナクリ、墓地対策、ライフルーズ、ライフゲイン
(T):墓地から土地・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。
(黒), (T):墓地からインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。
(緑), (T):墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたは2点のライフを得る。
1/1/2というやや高めのスタッツを持っています。1点ダメージでは除去されないという優秀なスタッツを持っています。
ひとつ目の能力は墓地から土地カードを追放することで色マナを加えることができる能力です。回数制限がありますがマナ・クリーチャーとして運用することができます。
フェッチランドが使える環境では墓地に土地カードを供給することは難しくないのでマナ・クリーチャーとして使うことができるでしょう。それも一因となり、フェッチランドが使えるモダンとレガシー環境では禁止に指定されています。
ふたつ目の能力は墓地からインスタントやソーサリーを追放し、各対戦相手が2点のライフを失う能力です。
フラッシュバックなどの再利用できるカードなどを追放することができます。また、ライフルーズもおまけのようについているため、終盤ライフを詰めに行く展開でも活躍することができます。
みっつ目の能力は墓地からクリーチャーを追放し、2点のライフを得る能力です。
ライフゲインにより、過去のデッキでは《闇の腹心/Dark Confidant》のようなカードへのライフ供給を行っていたそうです。
このように多様な能力を持っていることから「漁る渋面の極楽鳥」と揶揄されることもあります。
《死儀礼のシャーマン》の活躍の行方は?
現在、《死儀礼のシャーマン》を使用できるフォーマットであるパイオニアでは《死儀礼のシャーマン》を採用したデッキを見ることはほとんどありません。
パイオニアと近いカードプールであるエクスプローラーでも活躍は期待できなさそうです。同様にMTGアリーナにおけるヒストリックでも《死儀礼のシャーマン》はあまり見ることがなさそうです。
パイオニアにて採用されているデッキとしては、あまり見かけることがありませんが「スケープシフト」が挙げられます。
「晴れる屋秋葉原店 3-0」という結果を残したリストになります。2023年2月25日のリストですね。
《戦慄の存在/Dread Presence》を戦場に用意した後《風景の変容/Scapeshift》を唱えることで、《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》によって土地を全て沼にして戦場に出すことで大ダメージを狙うコンボをデッキの主軸としています。
「ニューカペナの街角」の通称「カペナフェッチ」を多数採用しているので、《死儀礼のシャーマン》を活躍させることができます。
このデッキリストは少し古いものなので、新しいカードでは《復活した精霊信者、ニッサ/Nissa, Resurgent Animist》もデッキに採用できそうです。
エクスプローラーにおいては《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》、《白日の下に/Bring to Light》が足りていないのでアーキタイプとして成立させるのは難しいかもしれません。
まとめ
この記事では「ラヴニカへの回帰」に収録される《死儀礼のシャーマン》を紹介しました。
現在のカードプールのパイオニアやエクスプローラー、ヒストリックではなかなか活躍させるのが難しそうなので、「エルドレインの森」以降のカードとの組み合わせに期待したいところですね。