「機械兵団の進軍」の《希望の標、チャンドラ》を掘り下げてみた

「機械兵団の進軍」に収録されるカード《希望の標、チャンドラ/Chandra, Hope's Beacon》が新しく公開されました。

この記事では《希望の標、チャンドラ》について触れていきたいと思います。

 

《希望の標、チャンドラ》とは

 

《希望の標、チャンドラ》は「機械兵団の進軍」に収録されるプレインズウォーカーで、6マナで初期忠誠度は5、常在型能力1つと3つの忠誠度能力を持っています。

レアリティは神話レアです。

次の項目からはこれらの能力を細かくみていきましょう。

 

常在型能力:スペルのコピー

あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるたび、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。

この能力は非常に強力で、毎ターン1回のみという制限はあるものの、インスタントやソーサリーを無料でコピーすることができます。

 

 

コピー能力で似た能力を持っていてたのは《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》。このプレインズウォーカーは[-2]でコピーする能力が使えました。6マナのプレインズウォーカーとはいえ、かなりコストパフォーマンスのよい能力ではないでしょうか。

 

コピー能力は《希望の標、チャンドラ》を守るための除去スペルと非常に相性のよいものになっています。

 

 

現在のスタンダードの環境の中では、《希望の標、チャンドラ》は比較的インスタント、ソーサリーの多いグリクシスミッドレンジに採用できそうなプレインズウォーカーです。《削剥/Abrade》、《喉首狙い/Go for the Throat》、《絶望招来/Invoke Despair》をコピーすることで多大なアドバンテージを獲得することができるでしょう。

 

[+2]:マナ2点を加える

[+2]:望む色の組み合わせのマナ2点を加える。

《チャンドラ》は通常、赤マナしか生み出さないプレインズウォーカーでしたが、このカードでは好きな色マナを供給することができるようになりました。

この能力によって《希望の標、チャンドラ》が戦場に出たときに、瞬時に2マナの除去スペルを唱えることができます。自衛能力として期待ができる能力です。

前項でも触れたように《削剥》、《喉首狙い》との相性が非常によいです。また、《絶望招来》のような色拘束の厳しいカードの色マナサポートしても優秀です。

 

[+1]:インスタント、ソーサリー呪文の衝動的ドロー

[+1]:あなたがライブラリーの一番上にあるカード5枚を追放する。次のあなたのターンの終了時まで、それらの追放されているカードの中からインスタントやソーサリーである呪文1つを唱えてもよい。

もう1つのプラス能力は衝動的ドローに近く、ライブラリートップの5枚のうちインスタント、ソーサリー呪文を「『次のあなたのターン』の終了時」まで唱えることができます。

常在型能力と合わせると実質2枚分のアドバンテージを稼いでいく能力ですね。

 

インスタント、ソーサリー呪文を引き当てられる確率を検討してみます。どれだけインスタント、ソーサリー呪文を事前に引いているかにもよるのですが、ここではそれは無視して均等に引いた場合の確率を考えてみましょう。

 

 

60枚中にX枚のスペルがある場合に、そこから5枚引いた場合の確率が上記の図になります。80%以上の確率でスペルを引き当てたい場合はデッキに16枚以上のスペルを入れる必要があることが分かりました。70%以上の確率でよければ、スペルの枚数は13枚以上となります。

「『次のあなたのターン』の終了時」まで追放した呪文を唱えることができるので、カウンター呪文も一応ですが枚数に換算することはできそうです。

 

[-X]:対象2つにX点のダメージ

[-X]:最大2つを対象とする。希望の標、チャンドラはそれらにそれぞれX点のダメージを与える。

対象2つにX点のダメージを与えることができます。実質奥義枠でしょうか。戦場に出たときには、MAXで5点×2のダメージが狙えます。

 

 

複数にX点のダメージとして思い出されるのは《ヤヤの焼身猛火/Jaya's Immolating Inferno》。こちらは伝説のソーサリーであり唱えられる条件があるので最大3つを対象に取れます。

 

《希望の標、チャンドラ》は6マナで唱えてすぐに合計10点のダメージを与えることができるので効率は非常に高いものとなっています。

プレイヤーや「バトル」の「包囲戦」に向けてもX点のダメージを与えることができるので、このプレインズウォーカーは想像以上に扱いやすいカードになっていると予想します。

最後の数点を削る詰めの役割も果たしそうです。特にグリクシスミッドレンジでは戦闘ダメージ以外でも《絶望招来》とこのカードで相当のライフを持っていくことができるはずです。

 

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まとめ

この記事では「機械兵団の進軍」に収録される《希望の標、チャンドラ》を紹介しました。

考察していて、現状のスタンダードではグリクシスミッドレンジと特に相性がよさそうだなと感じました。

インスタントやソーサリーがデッキに多いほど相性もよくなるので、《僧院の導師/Monastery Mentor》と合わせたデッキを作っても面白そうです。

スタンダードで使ってみたいカードの1枚でした。

 

 

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