「基本セット2015」に収録されたカード《無駄省き/Waste Not》を取り上げたいと思います。
パイオニアの「Pioneer Preliminary 2023-07-28, 5th Place, 3-1」にて《無駄省き》入りの「黒単ミッドレンジ」が入賞していました。
この記事では《無駄省き》について触れていきたいと思います。
《無駄省き》とは
《無駄省き》は「基本セット2015」に収録されたエンチャントです。レアリティはレアです。
対戦相手が手札を捨てるたびにその種類に応じた能力が誘発するカードです。ハンデスが好きな人にはとてもおススメできるカードとなっています。
直近かなり値上がりを見せているカードです。現在の参考価格は大体2,200円程度となっています。通常のセットでは「基本セット2015」にしか収録されておらず、枚数がある程度絞られている点も値上がりする要素となっているように思います。
次の項目からはこれらの能力を細かくみていきましょう。
対戦相手が捨てたカードに応じて能力が誘発する
対戦相手1人がクリーチャー・カードを1枚捨てるたび、黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
対戦相手1人が土地・カードを1枚捨てるたび、あなたのマナ・プールに(黒)(黒)を加える。
対戦相手1人がクリーチャーでも土地でもないカードを1枚捨てるたび、カードを1枚引く。
《無駄省き》は対戦相手が捨てたカードの種類によって違った能力が誘発します。
クリーチャーであれば2/2トークンを生成、土地であれば(黒)(黒)を生成、クリーチャーでも土地でもなければカードを1枚引くとなります。
《無駄省き》の設置した分を考えると、対戦相手に1枚捨てさせただけではまだ設置コストを回収できたとは言えないので2枚以上ハンデスさせたいですね。
また、メガハンデスのようなデッキの場合、ゲームの後半に引いた場合にはちょっと弱いのは気になるポイントです。
サンプルデッキ:パイオニア/黒単ミッドレンジ
《無駄省き》はパイオニアの「黒単ミッドレンジ」に採用されています。
「Pioneer Preliminary 2023-07-28, 5th Place, 3-1」という結果を残したリストになります。
基本的には除去とハンデスによって対戦相手のやりたいことを妨害した後、アドバンテージ源を引いてリソース差で勝つというような占術になります。
このリストでは《ロークスワイン城/Castle Locthwain》を4枚採用するなどかなり気合が入っているように思います。
攻めの主軸にもなるのが《無駄省き》で、このカードを活かすために合計14枚対戦相手の手札を捨てさせるカードが採用されています。
通常のハンデスが多数入っただけのデッキだとお互いにトップ勝負になりがちです。そうなるとハンデスという後半に引いて弱いカードの入っているハンデス側がリソース的に負けるというのがよく見られる光景だと思います。ハンデスではないですが《無駄省き》もその例に漏れません。
その弱点を克服できるように《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》が採用されているのは着目すべきところです。《ガイアー岬の療養所》は後半腐ってしまうハンデスをルーティングできることに加えて、対戦相手にもルーティングを強要するので《無駄省き》の能力を誘発させることができるようになっています。まさに一石二鳥のカードですね。しかも土地なのでリソースを圧迫しないというのも非常に大きいメリットです。
まとめ
この記事では「基本セット2015」に収録される《無駄省き》を紹介しました。
今回はパイオニアのデッキを紹介しましたが、MTGアリーナでもほとんど収録済であるカードで構成されているので是非遊んでみて欲しいです。