「ニクスへの旅」に収録されたカード《マナの合流点/Mana Confluence》が高騰したことで話題となりました。
この記事では《マナの合流点》について触れていきたいと思います。
《マナの合流点》とは
《マナの合流点》は「ニクスへの旅」に収録された多色土地です。《マナの合流点》には下記のようなバージョンが存在しています。
- ニクスへの旅 - レア
- 統率者レジェンズ - 神話レア(BOX特典カード)
- Secret Lair Drop Series: Pride Across the Multiverse
- Zendikar Expeditions
通常のパックに収録されたのは「ニクスへの旅」のみなので比較的流通量の少ないレア・カードではありそうです。これも現在高騰している理由のひとつになりそうです。
フェッチランドのないフォーマットでは貴重な5色土地であるため、現在は特にパイオニアで活躍するカードになっています。パイオニアでは下記のような5色デッキや3色デッキなどで使用されます。
- 5色ニヴ
- 奇怪な具現(エニグマ)
- アブザンパルヘリオン
- バントスピリット
- 新生化アトラクサ
価格の推移:3,000円→6,000円
《マナの合流点》のシングル価格はおよそ3,000円程度で推移していましたが、3月中旬から値上がりを見せ始めました。現在では6,000円台の値札を見ることも少なくありません。
流通量の少なさと需要の高まりから値上がりが起こっていそうですね。
高騰の理由
《マナの合流点》が高騰している理由は主にパイオニアで使われていることにあるでしょう。パイオニアでは貴重な5色地形である点が大きいです。
序盤からアンタップインが必要なデッキ、特に最近活躍の目覚ましい「アブザンパルヘリオン」や、新進気鋭の「新生化アトラクサ」デッキでは複数枚採用されています。
これらのデッキの隆盛から《マナの合流点》の需要が今、高まっていると言えるでしょう。
なぜ《マナの合流点》が必要なのか
《マナの合流点》がなぜ必要なのかを考えていきます。
遅いレンジのデッキでは各種の《トライオーム》があるので、マナベースを安定させる場合は《トライオーム》が優先して採用されます。
《マナの合流点》が必要になるのはそれらとは逆に速いレンジのデッキです。マナベースの安定化とともにアンタップインで戦場に出す必要が強いデッキに必要になります。
また、これらの速いデッキは普通のデッキより土地を切り詰める必要があるため、多色土地の必要性がさらに高まってきます。
土地枚数を切り詰めたデッキは少ない土地枚数で色マナカウントを十分満足した安定したマナベースにするためには、2色土地だけでは足りないため3色以上出る土地が必要になってきます。
そこで、必要になるのが《マナの合流点》ということです。
マナベースの具体例
次に《マナの合流点》の値上がりに一番影響を与えていそうなパイオニア神の挑戦者になった「魂剥ぎ」デッキについて考えてみます。このデッキは従来の《魂剥ぎ/Soulflayer》デッキと「新生化アトラクサ」デッキのハイブリットのようなデッキになっています。
このデッキは1ターン目に黒マナ、青マナが必要でさらに2ターン目にも緑マナが必要なデッキ構成になっています。さらに《魂剥ぎ》を4ターン目に出すことも考慮に入れる必要があります。黒マナのダブルシンボルが必要になってきますね。土地の枚数は21枚になっています。
この条件ではFRANK KARSTEN氏のマナベースの記事によれば、マナベースの色マナカウントは青(14)、黒(16)、緑(13)が必要になることが分かります。
このデッキリストのマナベースを確認すると、青(14)、黒(17)、緑(14)の色マナカウントとなっています。よって、このデッキリストはきっちりと安定したマナベースであると言えるでしょう。
色マナに余裕のあるマナベースではないので、《マナの合流点》がこのデッキのマナベースに大きく貢献していることが分かります。
《マナの合流点》が無かったのなら、マナベースは安定せずこのデッキが躍進することはなかったかもしれません。
まとめ
この記事では現在高騰中の《マナの合流点》を紹介しました。
マナベースの安定に大きく寄与する《マナの合流点》を通して、マナベースの大切さをより感じることになりました。
みなさんも是非、新しい視点でカードを見て新しい発見をしてみましょう!