「ミラディン」の《森の占術》を掘り下げてみた

「ミラディン」に収録されたカード《森の占術/Sylvan Scrying》を取り上げたいと思います。

《森の占術》は近日中2023年7月18日にMTGアリーナに実装される予定で、「エクスプローラー・アンソロジー3」に収録されることが決っています。

この記事では《森の占術》について触れていきたいと思います。

 

《森の占術》とは

 

《森の占術》は「ミラディン」に収録されたソーサリーです。レアリティはアンコモンです。

土地でありさえすれば、基本でない土地もライブラリーから探して手札に加えることができる汎用的なスペルとなっています。

 

 

ちなみにMTGアリーナに実装されるのは「戦乱のゼンディカー」のバージョンです。

 

《森の占術》は下記のように何度か再録されたカードになります。

  • ミラディン
  • 10ED
  • 戦乱のゼンディカー
  • 時のらせんリマスター

 

アンコモンなので現在の参考価格は200円程度となっています。入手はしやすいカードですね。

 

次の項目からはこれらの能力を細かくみていきましょう。

 

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土地をサーチして手札へ

あなたのライブラリーから土地・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。

 

このカードではライブラリーから土地を探して手札に加えることができます。

戦場に出すのではなく手札に加えるのでマナ加速には使うことができません。基本でない土地も探すことができるのが一番のポイントになります。

これによって特定の土地・カードを実質8枚デッキにあるように構築することができます。4枚から8枚に増えるというのはコンボデッキにおいては非常に重要ですね。

 

《森の占術》はこの要素を期待されてパイオニアの「ロータスコンボに」採用されています。

 

サンプルデッキ:パイオニア/ロータスコンボ

《森の占術》はパイオニアの「ロータスコンボ」のキーカードとして採用されて活躍しています。

 

 

直近で「2023Players Convention '23 Pioneer Open, 8-1」という結果を残したリストになります。

《睡蓮の原野/Lotus Field》を戦場に設置してそれをアンタップしながら爆発的なマナを生み出すのが「ロータスコンボ」の動きとなります。

 

 

《睡蓮の原野》はコンボ成立のためには必要不可欠です。《睡蓮の原野》はデッキに4枚しかないため、それを水増しするために《森の占術》が使われます。

これによって《睡蓮の原野》が実質的に8枚体制となりコンボを揃えることができるようになっています。既に《睡蓮の原野》が設置してあるならば、《演劇の舞台/Thespian's Stage》を持ってくるということもできます。

 

MTGアリーナでは《見えざる糸/Hidden Strings》がまだ未実装なので、この「ロータスコンボ」のデッキの成立はまだ先になります。

「エクスプローラー・アンソロジー3」に期待していただけに《見えざる糸》が収録漏れしたことは少し残念でしたね。

 

サンプルデッキ:パイオニア/アゾリウスロータスフィールド

パイオニアの「アゾリスロータスフィールド」に《森の占術》を足したデッキがMOで入賞したことがありますので紹介します。

かなり意欲作なデッキだと思うので、これから調整が進むと化ける可能性もあるのではないかと思っています。

 

 

こちらはMOの「Pioneer League 2023-06-22, 5-0」という結果のデッキリストです。

 

このデッキもデッキの軸となるのは《睡蓮の原野》で、《厳しい試験官/Strict Proctor》と《不連続性/Discontinuity》によって《睡蓮の原野》のデメリット能力を打ち消して爆発的なマナ加速が行えるようになっています。さらにそこから《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》に繋げることによって大量のマナを使うことができるようになります。

デッキのパーツが《睡蓮の原野》に依存しているものが多いので《森の占術》による《睡蓮の原野》の実質8枚体制というのは安定性がかなり上昇するのではないでしょうか。

また、複数引いてしまっても《演劇の舞台》に繋げることができるので手札で腐りにくいのも使いやすいと思います。

 

《森の占術》の実装によってMTGアリーナの方でも研究を進めることができるようになるアーキタイプなので、これからどういう進化をしていくのか期待が持てます。

個人的に面白いアーキタイプだと思っているので試してみたいデッキです。

 

まとめ

この記事では「ミラディン」に収録される《森の占術》を紹介しました。

「エクスプローラー・アンソロジー3」に収録されてMTGアリーナに実装されることになります。《見えざる糸/Hidden Strings》がまだMTGアリーナに実装されていないため、「ロータスコンボ」は成立には至っていないですが、他のデッキでも可能性のあるカードだと思うので活躍が楽しみです!

 

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