「タルキール覇王譚」に収録されたカード《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》を取り上げたいと思います。
パイオニアの「Pioneer Preliminary 2023-08-17, 1st Place, 3-0」にて《ジェスカイの隆盛》入りの「セレズニアアグロ」が入賞していました。
この記事では《ジェスカイの隆盛》について触れていきたいと思います。
《ジェスカイの隆盛》とは
《ジェスカイの隆盛》は「タルキール覇王譚」に収録されたエンチャントです。レアリティはレアです。
「タルキール覇王譚」の隆盛サイクルの1枚で、各三色のエンチャントの1枚となっています。
現在はパイオニアで時々使われる程度となっています。現在の参考価格は50円程度となっています。
次の項目からはこれらの能力を細かくみていきましょう。
非クリーチャー呪文を唱えるたびクリーチャーを強化&アンタップしルーティング
あなたがクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。それらのクリーチャーをアンタップする。
あなたがクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。そうしたなら、カードを1枚捨てる。
非クリーチャー呪文を唱えるたびに、自軍に+1/+1修正とクリーチャーのアンタップを行います。
ほぼ果敢なので全体強化エンチャントという位置付けにできそうです。
クリーチャーをアンタップすることもできるので疑似警戒としても使用することができます。また、マナクリーチャーなどは再度マナを生み出すということが可能です。
もうひとつの能力は非クリーチャー呪文を唱えるたびにルーティングを行う能力です。次の非クリーチャー呪文を引きにいくことで連鎖を狙うことができます。
サンプルデッキ:パイオニア/ジェスカイ隆盛コンボ
《ジェスカイの隆盛》はパイオニアの「ジェスカイの隆盛コンボ」に採用されています。
「Pioneer Preliminary 2023-08-17, 1st Place, 3-0」という結果を残したリストになります。
このデッキは《ジェスカイの隆盛》によるコンボを決めて勝利するコンボデッキとなっています。
手順の一例は下記の通りです。
- 《ジェスカイの隆盛》、《湖に潜む者、エムリー》、《モックス・アンバー》を戦場に揃え、《モックス・アンバー》を墓地にもう1枚揃える
- 《湖に潜む者、エムリー》によって墓地の《モックス・アンバー》を唱える
- 《ジェスカイの隆盛》によってクリーチャーがアンタップ
- (2)~(3)を無限ループして、全体無限強化、無限アンタップ、無限マナ、無限ルーティング
無限コンボの組み合わせの例はこちら
- 《ジェスカイの隆盛》+《湖に潜む者、エムリー》+《モックス・アンバー》×2枚
- 《ジェスカイの隆盛》+《湖に潜む者、エムリー》+《トーモッドの墓所》
- 《ジェスカイの隆盛》+《任意のクリーチャー》+《撤回のらせん》+《モックス・アンバー》or《トーモッドの墓所》
《ジェスカイの隆盛》による無限ループに入ると無限ルーティングによって《モックス・アンバー》のルートにも行きつくために無限マナにも到達できます。そこから、《撤回のらせん》で敵クリーチャーの排除→∞点パンチと繋げることができます。
《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer》は基本的にはトークン製造機です。
小技として[-2]能力によって後出ししたクリーチャーに変身させることで、《ポータブル・ホール/Portable Hole》などの先置きしていたアーティファクトをクリーチャー化し疑似速攻のようにしてコンボスタートできるテクニックがあります。《ミシュラの研究机/Mishra's Research Desk》は先置きしなくとも蘇生することで速攻持ちのように扱えるというテクニックもいつか使うことがあるかもしれません。
まとめ
この記事では「タルキール覇王譚」に収録される《ジェスカイの隆盛》を紹介しました。
このコンボデッキには《侵攻の伝令、ローナ/Rona, Herald of Invasion》を採用したタイプもあるので、まだ研究途中な部分もあると思うので今後の活躍にも期待です。