「ラヴニカのギルド」に収録されたカード《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》を取り上げたいと思います。
MOのパイオニアの「Pioneer Preliminary 2023-07-20 (1)」にて《遁走する蒸気族》入りのボロスピア・ナラーが入賞していました。
この記事では《遁走する蒸気族》について触れていきたいと思います。
《遁走する蒸気族》とは
《遁走する蒸気族》は「ラヴニカのギルド」に収録されるクリーチャーです。レアリティはレアです。
登場当時のスタンダードでも活躍した1枚です。最大で2マナ4/4というスタッツとマナ能力が強く使われていました。
特に《実験の狂乱/Experimental Frenzy》との組み合わせは強力で、次々にスペルを唱えて盤面で勝ったり、ライフレースで勝ったりという状況を作っていました。
当時は活躍していたものの、現在はほとんど活躍する機会はありませんでした。そのため、現在の参考価格は200円程度となっています。
次の項目からはこれらの能力を細かくみていきましょう。
赤の呪文で強化、強化を放出してマナを生成
あなたが赤の呪文を唱えるたび、遁走する蒸気族の上にある+1/+1カウンターが3個未満であった場合、遁走する蒸気族の上に+1/+1カウンターを1個置く。
遁走する蒸気族の上から+1/+1カウンターを3個取り除く:(赤)(赤)(赤)を加える。
赤の呪文を唱えるたび、+1/+1カウンターを置くことができます。ただし強化は3個までです。スタッツでは4/4までとなっています。
2マナとしては4/4になれば十分なスタッツといえるので、出してすぐは微妙なものの強化されれば殴り合いにも強いです。
+1/+1カウンターを取り除くと赤3マナを得ることができます。
マナを得ることでさらに呪文を唱えることができるので、再び+1/+1カウンターを置く機会ができるというように相互作用のある能力です。
サンプルデッキ:パイオニア/ボロスピア・ナラー
《遁走する蒸気族》はパイオニアの「ボロスピア―・ナラー」に採用されることもあるようです。
「Pioneer Preliminary 2023-07-20 (1), 2nd Place, 3-1」という結果を残したリストになります。「mtggoldfish」で観測している限り今回が結果を残したリストでは初採用でしょうか。
《遁走する蒸気族》は《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》と入れ替わりでデッキに採用されていますね。
《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》はこのデッキではアドバンテージを稼ぐという側面が大きかったと思いますが、衝動的ドローがデッキに12枚採用されているのでアドバンテージは十分と判断されたということかもしれません。
《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》や《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》のような除去しておきたい1マナ域のクリーチャーがしっかり採用されているので、除去がそちらに飛び比較的生き残りやすいというのも強みかもしれません。
《遁走する蒸気族》と《スカルドの決戦/Showdown of the Skalds》との組み合わせは強力なシナジーを形成しており、呪文を唱えると《スカルドの決戦》の能力でもカウンターを置くことができるので、追放されているカードをほとんど唱えきることができるでしょう。
まとめ
この記事では「ラヴニカのギルド」に収録される《遁走する蒸気族》を紹介しました。
デッキリストが変化して洗練されていく様子を見るのは面白いですね。これからも定期的にウォッチングしていきたいと思います。