MTGにおけるアドバンテージ

「爆アド」や「アド損」という言葉はMTGをプレイしていれば、聞いたことがある単語だと思います。

この記事ではよく聞く「アドバンテージ」というのが何なのかについて深堀していきます。

アドバンテージとは

アドバンテージ(Advantage)とは日本語で「優位性」を意味する言葉です。MTGにおけるアドバンテージは対戦相手と比較して有利な状況であることを指しています。

MTGのルールでは基本的には対戦相手のライフを20点から0点にした方が勝ちになるので、このアドバンテージを使って対戦相手より優位に立ちゲームを有利に進めることで先に対戦相手のライフを削りきることが勝ちに繋がります。

アドバンテージといってもMTGにおける使用するカードの効果やリソースも複数種類あり、それによってアドバンテージも細分化することができます。

 

  • ハンド・アドバンテージ
  • ボード・アドバンテージ
  • テンポ・アドバンテージ
  • ライフ・アドバンテージ
  • ターン・アドバンテージ
  • 情報・アドバンテージ
  • マナ・アドバンテージ
  • タイム・アドバンテージ

 

    このように多数のアドバンテージの種類があるので、次の項目からそれぞれのアドバンテージについて深堀していきます。

     

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    ハンド・アドバンテージ

    ハンド・アドバンテージを簡単に言えば、手札枚数におけるアドバンテージのことです。使用できるカードが増えることで複数回の行動が可能になり単純に相手より優位な状況になったり、また、行動に関する選択肢が増え優位な状況を選びやすくなります。

    単純にアドバンテージと言う場合は、この項目であるハンド・アドバンテージのことが多いです。

     

    簡単にハンド・アドバンテージを稼ぐ方法として、単純に多くの手札を確保するためにカードを引くという方法があります。

     

     

    一例として《予言/Divination》のような呪文をプレイすることで簡単に手札を増やすことができます。手札が増える場合は明確で分かりやすいアドバンテージのひとつです。ドローソースはハンド・アドバンテージを簡単に得られるリソースになります。

     

    対戦相手の手札を減らすことも相対的にハンド・アドバンテージを獲得することに繋がります。

     

     

    《精神腐敗/Mind Rot》をプレイした場合は《精神腐敗》1枚に対して対戦相手のカードを2枚捨てさせることで、手札枚数において対戦相手より優位な状況になりハンド・アドバンテージを稼げているということになります。

     

    また、手札の枚数だけでなく手札の「質」を高めることもアドバンテージに繋がります。

     

     

    《目録/Catalog》はカードを2枚引き、その後カードを1枚捨てる能力を持っています。MTG用語でいえば、ルーティングに相当する能力が当てはまります。このカードによって手札枚数は変わることはないので、ハンド・アドバンテージを稼いでいるように一見みえません。しかしながら、手札にある不要であり腐ってしまっているカードと有益なカードを交換することができます。これによって、手札の「質」を高めることができます。

    また、占術のようにライブラリートップを操作して手札に入るカードの「質」を向上することができます。

     

    さらに、対戦相手のカードを手札で腐らせることもハンド・アドバンテージのひとつに分類されます。具体的にはクリーチャーの入っていないコントロールを使用して相手の除去を手札で腐らせるといった場合が該当します。

     

    ボード・アドバンテージ

    ボード・アドバンテージは手札以外の盤面のリソースカード、例えば戦場のパーマネント、墓地、追放領域におけるアドバンテージのことです。

    戦場においては土地が多く並んでいれば使用できるカードの枚数は増えます。また、クリーチャーが単純に複数並んでいたり、クリーチャーの質が良好であれば有利な盤面になっているといえるでしょう。自分に有利なエンチャント、アーティファクト、プレインズウォーカーの存在もアドバンテージのひとつです。これらの脅威に対して対処する必要が出てくるので対戦相手は選択肢を狭められることになります。

    墓地、追放領域においてもそこにあることで有利にゲームを進めることができるカードにも着目が必要です。

    これらのアドバンテージは自分の選択肢を増やしたり、対戦相手の選択肢を絞ったりというように優位に立つことができます。

     

    一方で、これらのリソースは戦場にあるパーマネント、特にクリーチャーに関しては《神の怒り/Wrath of God》のようなカードで簡単にリセットされてしまうことに注意が必要です。

     

     

    ボード・アドバンテージは直接的に脅威を展開しアドバンテージを得られるものでありますが、簡単に覆されてしまう可能性のあるリソースでもあります。

     

    テンポ・アドバンテージ

    テンポ・アドバンテージは呪文や能力の行動回数におけるアドバンテージのことです。

     

     

    例えば、5マナのクリーチャーを2マナの《対抗呪文/Counterspell》で打消したとします。このとき、5マナのカードと2マナのカードをトレードしたことになるので、差し引き3マナ分テンポを取れていると考えることができます。この浮いた3マナ分は他の行動に充てることができるので、ドロー呪文のような別のアドバンテージを稼ぐことに使うことができます。

     

    除去呪文でも同様にテンポアドバンテージを稼ぐことができます。

    特に全体除去では対戦相手が多数のマナを使って戦場に出したカードを一掃できるので、テンポ・アドバンテージを稼ぐことができます。同時にボード・アドバンテージも取れる場面もあります。これによって得たテンポによってハンド・アドバンテージやボード・アドバンテージに変換して有利な状況を確立していきます。

     

    ライフ・アドバンテージ

    ライフ・アドバンテージはライフ総量における優位性を指します。ライフの増減はゲームを進めていけば必ず起こるものです。ライフが増減することに関して、どのようなアドバンテージが考えられるでしょうか。

     

     

    例えば、《魂の管理人/Soul Warden》のようなライフを得ることができるカードでライフを40点まで増やしたとします。このとき、対戦相手のクリーチャーが攻撃してきてもライフ総量が多いため対戦相手のクリーチャーによる攻撃はかすり傷に過ぎず、ブロックしないという選択肢を選ぶことができるようになります。このように自分に有利な選択肢を選ぶことができる状況にあれば、ライフが多多いことによる優位に立っているといえるでしょう。

    逆に自分のライフが少ない場合では戦場にクリーチャーを展開していたとしても返しのターンで負ける可能性があるのでクリーチャーで攻撃できないという状況がしばしば起こります。これは、ライフアドバンテージを失っているため選択肢が狭められていて不利な状況になっているといえます。

     

    ターン・アドバンテージ

    ターン・アドバンテージはターンに関するアドバンテージのことで、追加ターンを得ることが該当します。

     

     

    追加ターンを得ることで、1ターンでの行動回数が決まっている権利や能力を追加ターン中に再度得られるというのが主なアドバンテージに繋がります。

     

    情報・アドバンテージ

    情報・アドバンテージは非公開情報に関するアドバンテージです。対戦のスタート時点では対戦相手の手札もデッキも非公開の状態でゲームが始まります。ゲームが進むにつれて少しずつ公開情報が増えていくことになります。

     

     

    《強迫/Duress》のようなカードを使えば対戦相手の手札をすべて公開された状況にすることができます。これによって得た手札の情報によって対戦相手の行動を予測することができ、的確な対応を取ることで有利な状況を作るプレイングをすることができます。

     

    マナ・アドバンテージ

    マナ・アドバンテージはマナの供給量におけるアドバンテージのことです。

     

     

    マナ・アドバンテージはマナ・クリーチャーや土地を複数置くなどして、マナの供給量を増やして複数回行動したりマナ・コストの大きい呪文を唱えられるようにすることで優位な状況を作り出すことです。

    複数回行動に関してはテンポ・アドバンテージと共通する部分もあります。

     

    まとめ

    この記事ではアドバンテージについて深堀しました。これらのアドバンテージを意識してデッキ構築やプレイングに活かして勝利を目指しましょう!

     

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