リミテッドは実力ゲー?なぜ実力差がでるのか

マジック:ザ・ギャザリング(MTG)のリミテッド(ドラフト、シールド)は実力差が出やすいフォーマットだと言われています。また、構築より難しくてチャレンジするには戸惑うというプレイヤーもいるのではないでしょうか。この記事ではリミテッドで実力差が出る要素となる「ピック」、「デッキ構築」、「プレイング」に分けて解説していきます。

ピック

ドラフトにおいて構築と違う要素の一番はピックにあるでしょう。開けたパックからカードを集めてデッキを構築しなければなりません。

カードを上手にピックする際に必要になってくるのが「カードリストの把握」、「アーキタイプの理解」、「カード強弱の判断」、「流れ」といった内容になります。これら複雑な要素でドラフトのピックは成り立っています。

カードリストの把握

どんなカードが入っているのか事前に確認しておくことで、ピック精度が向上します。ピックできる時間も限られているので、カードを読みながらピックすると時間が足りないという状況になることもあります。

例えば「ニューカペナの街角」では281枚のカードが存在しています。この「カードリスト」を把握している人と把握していない人を比べると差が出ることは明らかです。

環境によってはボムレアゲー、先手ゲー、運ゲーと言われることがあります。これは初心者にとってはプラスになる要素です。各種要素で負けていても運で勝てる機会が増えるので初心者でも勝ちを拾える可能性が出るということです。

アーキタイプの理解

「アーキタイプ」はデッキのコンセプトのようなデッキの基礎を指します。リミテッドではセットごとのテーマに沿わせるとシナジーが形成されたデッキになります。主に指標となるアンコモンが存在していることが多いです。

この「アーキタイプ」を理解しておくことでピックの指針とすることができます。これは事前に「カードリスト」を把握しておくことで「アーキタイプ」、シナジーを考慮したピックをすることができます。

例としては「ニューカペナの街角」では《天界の整調者》、《大都市の天使》のようにカウンターにシナジーを持つアンコモンがあります。

カードの強弱の判断

ここも感覚的な問題となり難しいところですが、「カードの強弱の判断」が必要になってきます。当たり前ですが、弱いカードより強いカードを取った方がデッキは強くなります。2マナの熊(2/2)より強いと優秀なクリーチャーだと判断するなど、マナレシオもひとつの基準です。リミテッドでは一般的にタッパーが強いと言われているように、前例をひとつの指標とすることもできます。また、セットの特徴によって強さが変わってくるカードもあります。

「神河:輝ける世界」では《大牙勢団の総長、脂牙》のようなカードはレアであり強そうに見えるかもしれませんが、ほとんど3-4/3のバニラです。色が合っていてもほぼバニラなので違うカードをピックした方がいいかもしれません。ましてやタッチしてまで使う価値はないでしょう。レアリティに釣られ過ぎないように注意が必要なこともあります。

《古代への衰退》は通常のセットではメインデッキに入れることが少なそうなカードです。しかし、「神河:輝ける世界」ではエンチャント、アーティファクトが多数収録されているため、メインデッキに入れても腐ることがないカードとなり点数が少し上がっています。

流れ

ドラフトで色の住み分けが上手くいった場合、後のパックでは自分の欲しいカードが流れてきます。「流れ」を理解すること、コントロールすることで強いデッキを組むことができます。

出典:mtg-jp

具体的に言えば、1パック目で白の強いカードをほとんど取ったしましょう。そうなると、下流のプレイヤーは白をメインカラーにするのは避けるでしょう。そして、2パック目では反対向きにカードを流すため、下流だったプレイヤーから白の強いカードが流れてくる確率が上がります。

「シグナル」となるカードが流れて来た場合に色変えを検討する必要もあるでしょう。「シグナル」は上流のプレイヤーがその「アーキタイプ」をやっていないサインと取ることもできます。どのカードが「シグナル」となるのかは「アーキタイプの理解」、「カード強弱の判断」が必要になってきます。

また、「流れ」を無視して「決め打ち」するという方法もあります。MTGアリーナではBOTとピックすることになるクイック・ドラフトで「決め打ち」することがあるでしょう。

デッキ構築

リミテッドと構築との違いについて検討します。

リミテッドのデッキ構築

スタンダードの構築でラダーで勝ちたいというプレイヤーはTop Tierのデッキをコピーすればある程度勝つことができます。ラダーを回す分にはTop Tierを使えば問題ないでしょう。近年はMTGアリーナの普及もあって環境の解明速度が早まっているという要素もあり、新しくデッキを組む必要はほとんど無くなっています。

リミテッドの場合は再現性が少ないカードプールでデッキを構築する必要があります。リミテッドでは毎回違うデッキを組む必要があるのです。普段使わないデッキ構築能力が試されるため、実力差が出やすくなります。

タッチの要否

タッチするか否かの判断もデッキ構築力を試されます。「カードの強弱の判断」はもちろんのことマナベース的に使用できるかの判断も必要です。メリット・デメリットを検討した上でタッチの要否を考えましょう。

マナカーブを意識する

マナカーブを意識してデッキを構築する必要があります。下記の画像はクリーチャーのマナ域配分の例です。もちろん、ピックの段階でマナカーブを意識してピックを行う必要もあります。

出典:mtg-jp

マナカーブを意識しすぎて弱いカードを入れるのは本末転倒なので、バランスを考えてピック・構築する必要があります。

プレイング

ピックやデッキ構築が終わったら遂に対戦です。対戦でのプレイングは勝敗に繋がる要素のひとつです。

デッキコンセプトとプレイング

例えば、他のカードとシナジーのあるクリーチャーはコンバットに参加させずに、アドバンテージを取れるように振る舞うようのがよいです。

他にも横並べした方が強いカード(全体強化スペルなど)を持っている場合はクリーチャー同士を相打ちさせるのを控えて、盤面を膠着させて勝ちを目指す手もあります。

このようにデッキのコンセプトに合ったプレイングをしてデッキの良さを引き出す必要があります。

除去の使い方

クリーチャーはクリーチャーで止めて、ボムに除去を当てるというのが基本になります。安易に除去を切らないことも重要になります。

コンバットトリックの把握

「カードリストの把握」がコンバットにも絡んできます。コンバットトリックで重要なクリーチャーが落とされるのを防ぐためや、不利な状況にならないようにするために事前に把握しておくと有利な展開に持ち込むことができます。

ブラフアタック

ブロックされると一方的に打ち取られてしまうかもしれませんが、状況によってはアタックした方がいい場面があります。

例えば「イニストラード:真紅の契り」では《結ばれた者、ハラナとアレイナ》というボムレアが存在します。《結ばれた者、ハラナとアレイナ》は盤面に維持できればほとんど勝ちです。《結ばれた者、ハラナとアレイナ》をコントロールしている場合、維持できれば勝てるため、相手の小さいクリーチャーに攻撃されても《結ばれた者、ハラナとアレイナ》でブロックしない選択があり得ます。下手にブロックしてコンバットトリックで落とされるのを回避するためです。無理してでも攻めなければ負けるという場面で、勝ちを拾いに行くときに検討します。

まとめ

この記事ではリミテッドにおけるピック、デッキ構築、プレイングについて解説しました。リミテッドはパックを開けてデッキを組むので再現性が無い、あるいは少ないため、毎回異なったデッキを組むことになるフォーマットです。

複雑な要素が絡み合うゆえに面白いフォーマットなのでどんどんプレイしたいですね!

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