
ヒストリックのアゾリウス親和
面白いデッキリストをtwitterで見かけたので考えていきたいと思います!
ヒストリックで20勝6敗で勝率77%の好成績を残したとのこと。
https://twitter.com/AaronGertler/status/1455797797572132866
親和(Affinity)はミラディン・ブロックで登場したキーワード能力で、「この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(1)少なくなる。」能力です。この能力を持つ呪文を唱えるデッキが親和デッキになります。親和は愛好家も多いアーキタイプですよね。
デッキ構成は違いますが公式にもアーティファクトデッキとして記事に取り上げられたこともあります。(mtg-jp)
親和と即席
今回のデッキリストはこんな感じ。
親和を持つカードとしては《思考の監視者》が採用されています。2021年8月27日に『Jumpstart: Historic Horizons』で収録されたカードです。
《思考の監視者》の2/2飛行で2ドローと言えば《熟考漂い》を思い出させる能力ですね。《思考の監視者》の場合は親和の効果で条件次第では1マナ2/2飛行で2ドローになるため、ハイスペックなクリーチャーです。
このデッキの注目ポイントとしては、親和に加えて即席の能力を持つカードが採用されていることです。これらのカードがあるおかげでギリギリ親和を名乗れるといったところでしょうか。
即席は「あなたはあなたのアーティファクトをタップして、1個あたり(1)の支払いに代えてもよい。」という能力です。親和に比べるとタップするコストが掛かるので若干弱くなったように感じます。
即席を持つカードは《金属の叱責》、《解析調査》が採用されており、これらの呪文を親和能力のように扱うことができます。
それぞれ、1マナで2マナ相当の《マナ漏出》、2マナで4マナ相当の《集中》を唱えたかのようにできるため、最大限に活用できれば非常に強力です。
プレイング
《エスパーの歩哨》、《巧妙な鍛冶》、《ウォーターディープの黒杖》が初手にあるとプレイしやすいです。キープ基準のひとつになると思います。
《エスパーの歩哨》は《ウォーターディープの黒杖》とも相性が良いカードです。パワーが上がることで、相手へ要求するマナも大きくなりドローがしやすくなります。
《巧妙な鍛冶》は毎ターン1回だけですがアーティファクトが出れば+1/+1カウンターを乗せることができます。0マナのスペル達は《巧妙な鍛冶》を育てるために手札に温存するかを検討してからプレイするといいでしょう。
相手のライフを削るゲームプランは《巧妙な鍛冶》、《ウォーターディープの黒杖》、《イラクサ嚢胞》で攻撃するのが分かり易いです。これらのクリーチャーは大きなサイズになるため、遂行速度が早いです。
相手の全体除去等の盤面を変える程のスペルは、1マナ+即席で《金属の叱責》でカウンターできればグッドです。
優秀なドローソースとして《解析調査》、《思考の監視者》が採用されているので、息切れもしにくい構成になっています。
《宝物庫》はこのデッキでは非常に強いアーティファクト・土地です。《思考の監視者》とも相性がよく、アーティファクトカウントとマナ分で2マナ分になることができます。このカードがデッキを一回り強くさせています。
相手のターンに能力を起動し宝物を生成することで、相手のターン中にも《巧妙な鍛冶》をパンプアップできるのもポイント。このテクニックのおかげでリーサルになったりもするので覚えておきたい小技です。
実際に回してみた
実際にヒストリックのランク戦でプラチナ帯になりますが回してみました。
9戦回してみて(ダイヤになったので終了)、8勝1敗と好成績を収めることができました。
負けは白タッチ緑の人間デッキでした。Tier1のデッキにはやはり苦戦するといった印象です。まだまだデッキのブラッシュアップが必要なのかもしれません。
コントロール相手にも苦戦しそうかと思いましたが、《ウォーターディープの黒杖》で何度も4/4にしたり、《イラクサ嚢胞》は装備品なのでクリーチャーを除去されても再装備できたり、ドローソースのおかげで息切れしにくいため、意外にも相性は悪くなかったです。
採用を検討したいカード
《技量ある活性師》は採用を検討できるカードだと考えています。やはり5/5になるクリーチャー化は相手へのプレッシャーが強いです。恐らく2枚くらいまでならデッキに採用してもよさそうです。重ね引きしてしまうと腐ってしまうこともあるので。また、《稲妻のらせん》に弱いのがマイナスポイントになりそうです。
《大霊堂のスカージ》も検討したいカードです。《イラクサ嚢胞》と合わせることでかなりのライフゲインが見込めるのでアグロデッキに少し強くなりそうです。《技量ある活性師》との相性もいいので、要調整といったところでしょうか。
《ウルザの後継、カーン》はサイドボードに入る可能性があるカードです。アドバンテージを取れる能力とアーティファクトトークンを出す能力があるのでロングゲームにも強くなります。
まとめ
ヒストリックはカードプールが広いので色んなデッキが組めて楽しいですね!今回紹介したデッキも是非試してみて下さい。