こんにちは、くーんです。
この記事では2023年の年始に開催される「MTGアリーナ十種競技(デカスロン:Decathlon)」について解説していきます。
この記事の目次
- 1 「MTGアリーナ十種競技」とは
- 2 Decathlon 1: Jump In!*
- 3 Decathlon 2: Pauper
- 4 Decathlon 3: Mixed Dominarian Sealed*
- 5 Decathlon 4: Standard with Gift Bag emblem
- 6 Decathlon 5: The Brothers' War Traditional Player Draft* (Best-of-Three)
- 7 Decathlon 6: Alchemy
- 8 Decathlon 7: Kamigawa: Neon Dynasty Bot Draft*
- 9 Decathlon 8: Traditional Explorer (Best-of-Three)
- 10 Decathlon 9: Omniscience Phantom Bot Draft*
- 11 Decathlon 10: On the Edge
- 12 Arena Decathlon Finals
- 13 まとめ
「MTGアリーナ十種競技」とは
「MTGアリーナ十種競技(デカスロン:Decathlon)」とは16日間にわたり10種目のさまざまなゲームモードで腕試しをするイベントです。各イベントをクリアした数に応じて、豪華報酬のある「MTGアリーナ十種競技決勝」へ招待されます。
十種の種目は下記の通りです。
- Decathlon 1: Jump In!*
- Decathlon 2: Pauper
- Decathlon 3: Mixed Dominarian Sealed*
- Decathlon 4: Standard with Gift Bag emblem
- Decathlon 5: The Brothers' War Traditional PlayerDraft*
- Decathlon 6: Alchemy
- Decathlon 7: Kamigawa: Neon Dynasty Bot Draft*
- Decathlon 8: Traditional Explorer (Best-of-Three)
- Decathlon 9: Omniscience Phantom Bot Draft*
- Decathlon 10: On the Edge(60-card deck with SNC,DMU,BRO)
- ARENA DECATHLON FINALS
Traditional (Best-of-Three) Phantom Duplicate Sealed(identical pool)
イベント詳細はこちら(英語)。
各イベントで獲得したトークンの数に応じて「MTGアリーナ十種競技決勝」への参加権利を得ることができます。
- 3勝:決勝参加権利1回+銀の《隔離するタイタン》スリーブ
- 7勝:決勝参加権利2回+銀の《隔離するタイタン》スリーブ
- 10勝:決勝参加権利2回+銀の《隔離するタイタン》スリーブ+金の《隔離するタイタン》スリーブ+10プレイインポイント
「MTGアリーナ十種競技決勝」の報酬は下記の通りです。
勝利数 | 報酬 |
4勝 |
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3勝 |
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2勝 |
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1勝 |
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0勝 | 無し |
Decathlon 1: Jump In!*
デカスロン1種目は1月2~5日で開催される「Jump In!」です。常設されているイベントのひとつでもあります。
「ジャンプイン!」を簡単に説明すると20枚入りのパックを2つ選択して、40枚のデッキを作って戦うリミテッドに近いイベントです。一見ランダム要素が強すぎるイベントに感じますが、パック抽出には規則性があるので攻略の糸口にできそうです。
それぞれのパックのカードリストは公開されており、パック選択の段階では時間制限もないので、イベント中に選択肢が提示された状態でカードリストを確認することも可能です。
ジャンプインの攻略記事はこちらからどうぞ。
イベント攻略の要点は3点です。
- パック2つのゲームプラン(アグロ、コントロール)を合わせる
- シナジーよりカードパワーを重視したパックを選ぶ
- シナジーを得るため同じエキスパンションのパックを選択する
Decathlon 2: Pauper
デカスロン2種目は1月2~5日で開催される「Pauper」です。
今回の「パウパー」はアルケミーのカードプールになっています。特にMTGアリーナアプリ上にカードプールの記載はありません。また、アルケミーで調整の入ったカードは調整前の状態となっています。謎の状態のフォーマットなので注意が必要です。
パウパーはコモンのみでデッキを構築するフォーマットです。パウパーはMTGアリーナ上であまり開催されていないイベントなので比較的情報が少ないです。
パウパーは土地もコモンにする必要があるため多色化しようとするとタップインランドだらけになるので多色化は難しく、原則二色以下でデッキが組まれます。また、デッキをゼロから組むことができる人は少ないので、メタゲーム的には単純なデッキが多いことが予想されます。よって、単色のデッキの支配率がおそらく高くなるでしょう。
パウパーの強そうなデッキをまとめると下記のようになります。
- 白単アグロ
- 赤単バーン
- 緑単アグロ
- 《トレイリアの恐怖》系コントロール
- ラクドスサクリファイス
実際の環境は「白単アグロ」がトップTierに君臨しており、「白単アグロ」vs「赤を含むデッキ」という構図になっています。この環境で勝つためには、非常にバランスがよくアドバンテージを稼ぐカードが多量に入った「白単アグロ」を使うか、「白単アグロ」に強い「赤を含むデッキ」(《祭典壊し》を採用することができる)を使うかのどちらかを選択することになるでしょう。
赤いカードである《祭典壊し》は「白単アグロ」に非常に効果的なキラーカードになっています。
何種類かtwitter上で7勝報告がされているリストを紹介します。
参考:たくわんさんのtwitter、朧霞さんのtwitter
今回のイベントでの最多勢力は白単アグロです。このデッキの特徴は戦場に出たときにカードを引くことができるクリーチャーが4種16枚採用されている点です。これによってアグロの弱点である息切れがほとんどなくリソース勝負に強い構成になっています。同時に、ライフゲイン要素も盛り込まれていて赤単バーンのような相手にも強いです。タフネスが1のクリーチャーが多いため《祭典壊し》に弱い構成になっています。ミラーを強く意識して《祭典壊し》をタッチしたタイプもメタゲームが進み現れるようになりました。
参考:道民さんのtwitter
赤単バーンはドローソースを多量に詰め込みんで息切れを防止しつつ、相手のライフを削る構成になっています。《祭り壊し》が強力なアタッカーになります。
青赤コントロールは赤単バーンにドローソースと《トレイリアの恐怖》を追加したようなデッキです。《祭典壊し》をメインから素直に投入できるのが強みになっています。
ラクドスサクリファイスも強力なデッキです。構築でも使われているカードが多数採用されています。《ゴブリンの爆風走り》、《ギックスの潜入者》がアタッカーとして活躍します。イベント後半では白単を強く意識した《祭典壊し》を採用したタイプが主流になっています。生け贄シナジーを強く意識して、2色土地を《土建組一家の監督所》に差し替えたデッキも登場しています。
今回のカードプールでは緑のカードで突出したパワーを持つカードはほとんどありませんが、緑のカードをサポートとしたグルールカラーのデッキも登場しています。
Decathlon 3: Mixed Dominarian Sealed*
デカスロン3種目は1月5~8日で開催される「ミックス・シールド:ドミナリア」です。
このシールドでは「ドミナリア(DOM)」、「ドミナリアの団結(DMU)」、「兄弟戦争(BRO)」のパックを使用します。
各セットのメカニズムの概要は下記の通りです。
- ドミナリア:英雄譚、歴史的、キッカー
- ドミナリアの団結:後援、先読み、版図、キッカー
- 兄弟戦争:試作、パワーストーン、蘇生
キッカーや蘇生といったマナフラッド受けができるメカニズムが多いので、ロングゲームに強いデッキが組めそうです。
(キッカーは呪文のコストなので、パワーストーンでは支払いできません)
Decathlon 4: Standard with Gift Bag emblem
デカスロン4種目は1月5~8日で開催される「紋章スタンダード」です。
「Gift Bag emblem」はアップキープに「宝物」、「手掛かり」、「食物」のうち選ばれていない、いずれかのトークンを選んで生成できる紋章です。トークン生成は各種1回のみです。
ぱっとみでは、「宝物」トークンが戦略のキーになりそうです。特に2ターン目に3マナのカードを唱えられるのが強力。強力な3マナの呪文で現在のスタンダードでよく使われているものは《鏡割りの寓話》、《婚礼の発表》でしょうか。
蓋を開けてみると、アゾリウス兵士デッキを使用した7勝報告が多数挙がっています。「宝物」によってアグロの攻勢が加速しているためでしょう。
兵士デッキは特にスタンダードから変わった様子の無いデッキリストです。
《鬼流の金床》を使ったデッキも7勝報告がありました。アーティファクトトークンが生成されるので《鬼流の金床》との相性はバッチリです。
こちらは赤単のリストです。《ヨーティアの宣戦布告》が特徴的で、アーティファクトトークンと非常に相性がよいカードとして採用されています。
Decathlon 5: The Brothers' War Traditional Player Draft* (Best-of-Three)
デカスロン5種目は1月8~11日で開催される「The Brothers' War Traditional Player Draft」です。
通常の「兄弟戦争」によるBo3ドラフトイベントです。
ドラフト攻略記事も作成しているので是非ご覧ください。リンクはこちら。
公式のドラフト攻略記事は下記です。
Decathlon 6: Alchemy
デカスロン6種目は1月8~11日で開催される「Alchemy」です。
アルケミーはスタンダードにアルケミー専用カードを加えたフォーマットです。1月のプレイイン、予選ウィークエンドと同じフォーマットで、1月7日は日程が重なっています。
Bo1とBo3でメタゲームは若干異なります。2022年12月にBo1は200戦ほど回しましたが、下記のようなTierに感じています。
- 赤単アグロ
- ラクドスミッドレンジ(グリクシスミッドレンジ)
- ラクドスサクリファイス
- 赤単ゴブリン(ラクドスゴブリン)
- エスパーミッドレンジ
- ナヤお祭り騒ぎ
実際のアルケミー環境は上記の環境に加えて、有名ストリーマーが考案または使用したデッキが多数いるメタゲームとなっており、どのデッキに当たるかはかなり運に左右される状況です。
Crokeyzさんの使用したディミーアコントロールです。《時計技師、ルスコ》が新カードとして採用されています。
出典:Masahide Moriyamaさんのtwitter
こちらはイゼットテンポデッキです。赤単にも意外にも勝てるとのことで、同時開催されているアルケミーBo1のプレイイン抜けが報告されています。
ジャンドリアニメイトも俄かに勢力が拡大しているアーキタイプです。《部品の組み立て》で《産業のタイタン》を始めとするクリーチャー群をリアニメイトします。《暗黒時代の後継、ジャーシル》の採用が特徴的で、1,2,3マナの墓地のカードを順次唱えることができます。
こちらは《波の巨人、クルシアス》で《砂時計の魔女団》をサーチするタイプのグリクシスミッドレンジです。
Decathlon 7: Kamigawa: Neon Dynasty Bot Draft*
デカスロン7種目は1月11~14日で開催される「Kamigawa: Neon Dynasty Bot Draft」です。
Botを相手にピックするので、「クイック・ドラフト」に相当するイベントです。各カラーの勝率については17Landsを参考にすると下記の通りになっています。
- 対人ドラフト:青黒>赤黒>黒緑>緑白>緑青
- Botドラフト:青黒>赤黒>黒緑>白黒>緑白
黒系デッキが環境のトップ3となっています。序盤は黒を軸にピックしていき、流れのよい組み合わせに派生していくのが安定しそうです。決め打ちするのであればトップ勝率を誇る青黒がよいでしょう。
公式のドラフト攻略記事は下記です。
Decathlon 8: Traditional Explorer (Best-of-Three)
デカスロン8種目は1月11~14日で開催される「Traditional Explorer」です。
「エクスプローラー」は「パイオニア」で使用できるカードの中でMTGアリーナに実装されているものが使用できるフォーマットです。環境には様々なデッキが存在しています。
- 白単人間
- アブザンパルヘリオン
- 緑単信心
- 青単スピリット
- ラクドスミッドレンジ
- グルール機体
- アゾリウスコントロール
- 白緑天使
- 赤単アグロ
Decathlon 9: Omniscience Phantom Bot Draft*
デカスロン9種目は1月14~17日で開催される「Omniscience Phantom Bot Draft」です。
「全知」状態で呪文をマナを支払うことなく唱えることができる紋章を持つゲームモードです。手札の呪文のマナ・コストを支払わなくてよいだけなので、追放領域のカードやフラッシュバックや起動型能力は別途マナを支払う必要があります。各ターンに5色の5マナを紋章から得ることができるようになっています。
通常のドラフトと違ってドロー呪文の点数は非常に高いです。
2枚以上のドロー呪文、打消しが何より強いです。これらのスペルにアクセスするためのキャントリップ付きの呪文をサポートとして集めるとよいです。ハンデスもカウンターが強い環境なので有効です。大型のファッティも強いのですが、ピック段階ではこれらの呪文より優先的に取る必要はないでしょう。
Decathlon 10: On the Edge
デカスロン10種目は1月14~17日で開催される「On the Edge」です。
「ニューカペナの街角(SNC)」、「ドミナリアの団結(DMU)」、「兄弟戦争(BRO)」のブロック構築になります。逆にスタンダード視点で見ると使えないセットが「イニストラード:真夜中の狩り」、「イニストラード:真紅の契り」、「神河:輝ける世界」となっています。
マナベース的にはスローランドが使えなくなるので、3色デッキがやや安定しなくなることが予想されます。
まず、第一に候補に挙がってくるのが兵士デッキです。「兄弟戦争」で追加された各種クリーチャーに加えて、《要塞化した海岸堡》によってマナベースも強固です。多数兵士を採用した構成を調整したデッキがイベント序盤では活躍しそうです。
Arena Decathlon Finals
十種競技決勝は1月22日に開催される「Traditional (Best-of-Three) Phantom Duplicate Sealed」です。
各プレイヤーは同じプールのカードを受け取ってシールドデッキを構築します。
まとめ
未知のフォーマットで手探りでプレイしなければならないイベントが多いですが、それもまた楽しいですね!
是非上記の記事を参考にMTGアリーナ十種競技(デカスロン)攻略に挑んでみてください!