プレミアドラフトやクイックドラフトが初心者に、特に資産面でおススメなのかどうかはよくかわされる議論のひとつです。
それぞれの勝率とパック購入をした場合と比較してどちらがお得かどうかというのはかなり気になるところだと思います。
この記事では下記のイベントにおける勝率と損益の関係を検討してみました。
- パック購入
- プレミアドラフト
- クイックドラフト
- マッチ・ドラフト
- シールド
- 構築イベントBo1
- 構築イベントBo3
- メタゲームチャレンジ
この記事はこれらの疑問の答えのひとつとなる内容も記載していますので是非参考にしてみてください。
この記事の目次
前提条件
この項目では計算の前提とした条件を解説します。
「こまけぇこたぁいいんだよ!!」という方は次にスキップしてください。
まず、イベント勝率について。
これは単純にイベントの勝率です。Bo1ではそのままの勝率です。Bo3では単純なマッチ勝率となっています。
Bo3ではゲーム勝率が高いほどマッチ勝率は高くなりますがここではそのようなことは手間なので考慮していません。
次に損益について。
これはジェムをベースに検討しました。問題となるのはパック購入とイベント報酬で手に入るパックの比較です。
パック購入では10パック購入するとゴールデンパックの6パック入手でき、ワイルドカードのトラックが11/6進みます。
これを考慮すると2000ジェムの10パックの購入でおよそ17.8枚のレアが手に入ることになります。
1枚当たりのレアの価値はおよそ112ジェム/枚となります。
そのためゴールデンパック込みのパック購入の価値を1000ゴールド=200ジェムを基準とすると、イベントで手に入るパックの価値は相対的に112ジェム/パックになるという前提としました。
例えば、報酬が100ジェムと1パック(112ジェム相当)であれば212ジェム相当という形です。
そこから各勝率における期待値を算出し、参加費を引いたものを損益としました。
パック購入の場合は200ジェムを支払って200ジェム相当の価値を手に入れているので損益はゼロとなります。
リミテッドのランク上昇による月間報酬は含まれておりません。
イベント勝率と損益の関係
はい。という訳で前提条件の下に算出してグラフ化したものがこちらの図になります。
グラフ化してもなんのこっちゃという感じになると思いますのでコメントを付けていきましょう。
パック購入
MTGアリーナにおける原点にして頂点の大本命が「パック購入」といっていいでしょう。
「パック購入」は気軽に買えて簡単に手に入るいつでもプレイヤーに優しいカードの入手方法のひとつです。
「パック購入」は損益ゼロのラインなのでひとつの基準になるカードの入手方法です。
勝率が低い間はパック購入の方が効率がいいものが多いです。
逆に勝率50%でも「パック購入」より効率がいいのが「クイック・ドラフト」と「シールド」ですね。
プレミア・ドラフト
プレミア・ドラフトはBo1で行われるドラフトの種類のひとつです。ピックについてもプレイヤー同士で行います。
損益を見ていくと勝率が52%を超えるとパック購入よりお得ということになります。
ハイリスク・ハイリターンになっているので、上級者はプレミア・ドラフトに取り組むというイメージがあります。高勝率の場合の損益効率は他のイベントと比較して最高レベルになっています。
ちなみにですが、勝率68%以上あれば報酬のジェムだけ(パックは換算せず)で参加費が賄えるプラス収支になるので無限にプレミア・ドラフトに参加してジェムが増えていきます。
余談ですが、「17Lands」というリミテッドの戦績記録アプリを利用しているプレイヤーのリミテッド勝率が55%程度と言われています。
このアプリを簡単にいえば、カード毎の勝率の分析、ゲームのログの閲覧ができます。
何が言いたいかというと勝率55%という数字はカードの強さを理解していて、ピックとコンバットをログを見て反省まで行っているプレイヤーが出せる数字なのです。
クイック・ドラフト
クイック・ドラフトはBo1で行われるドラフトの種類のひとつです。ピックはBOTと行いピック時に制限時間がないので気軽に参加することができます。
損益をみていくと勝率が50%を超えた段階で既にプラス収支です。
勝率54%でプレミア・ドラフトと損益が逆転するので勝率によってはイベントを使い分けた方が効率がよさそうですね。
また、プレミア・ドラフトと比較して参加費も安価なので、ドラフトランクの月間報酬を貰うために1度参加するのも悪くないと思います。(ドラフトランクの月間報酬は月に一度はランクドラフトを遊んでいないと貰うことができません。)
マッチ・ドラフト
マッチ・ドラフトはBo3で行われるドラフトです。ピックはプレイヤーと行います。
損益を見ていくと勝率が54%を超えるとパック購入よりお得ということになります。
シールド
シールドはBo1で行われるイベントです・
損益をみていくと勝率が50%を超えた段階で既にプラス収支です。
シールドは新セットの実装直後などによく開催されています。収益効率は高いのでお祭り感覚でイベントにジョインするのも悪くないでしょう。
構築イベントBo1
構築イベントは各フォーマットで開催されているBo1のイベントです。
損益を見ていくと勝率が56%を超えるとパック購入よりお得ということになります。
損益の効率が低い部類なのでフォーマットの回答となる特定のデッキを見つけたときに繰り返しジョインするといった使い方がよさそうです。
構築イベントBo3
構築イベントは各フォーマットで開催されているBo1のイベントです。
損益を見ていくと勝率が60%を超えるとパック購入よりお得ということになります。
イベントの中ではローリターンなのでこのイベントをプレイするには何かしらの理由が必要です。
メタゲームチャレンジ
メタゲームチャレンジは特別に開催される特定フォーマットのBo3のイベントです・
損益を見ていくと勝率が56%を超えるとパック購入よりお得ということになります。
まとめ
この記事では各イベントの勝率と損益の関係を検討しました。
「パック購入」が一番お得かと考えていましたが、勝率が50%でも「クイック・ドラフト」と「シールド」は損益がプラスになるという結果となりました。これは思っていたところとちょっと違ったので予想外でしたね。他のイベントは勝率次第ですね。