【翻訳】ゴルガリをマスターしよう!: The Complete Guide

現在、MTGアリーナでもゴルガリミッドレンジはよく見かけるデッキのひとつです。今回はゴルガリの完全ガイドを翻訳してお伝えします。著者はグランプリ・ミルウォーキー(11/17-18)でTOP8を勝ち取った、「Seth Manfield」さんです。

原文:Mastering Golgari: The Complete Guide

Mastering Golgari: The Complete Guide

はじめに

「ラヴニカのギルド」が発売されてからゴルガリデッキはスタンダードを牽引し続けています。ゴルガリミッドレンジの人気のある構築は毎週変わってきましたが、どのカードをいつデッキに入れるべきなのかを正確に知るのは難しいです。個人的には、私は複数のグランプリでゴルガリデッキをプレイしていて、デッキが提示できる様々なバージョンとカードをすべて試しました。有用な情報を提供したいので、私は早い段階でデッキの全面的なガイドを書くのに自身がありませんでしたが、今の自分のバージョンが好きで、ガイドを作成しました。

先週末、私はグランプリ・ミルウォーキーでTOP8になりました。トーナメントに入ると、スタンダードには実用的なデッキがたくさんあるので、私はうまくいく自信がありませんでした。非常に健全なフォーマットなので、デッキの選択だけで大きな恩恵を受ける方法は実際ありませんでした。しかし、私は良いサイドボードプランを持っているように感じていて、正確にメタゲームを予期して、恩恵を受けることができました。私がアドバンテージを得ることができたように感じたほかの面は、すべてのマッチアップのゲームでのプレーを非常によく知っていたことです。

《殺戮の暴君》と《破滅を囁くもの》の選択

今回の記事で、最新のメタゲームで私が推奨するリストを公開します。メタゲームが変わった場合は、いくつかのカードが変更されるかもしれませんが、ゴルガリデッキは苦手とするマッチアップのない戦略的なタイプのデッキです。予想されるメタゲームに基づいて適応し、変更することができます。グランプリの週末になると、私は多くのゴルガリのバージョンが、《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》より《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》をメインデッキに投入していることを予想しました。積極的なマッチアップを改善しようとしているならば、合理的な方向性です。しかしながら、「ジェスカイ・コントロール」と「《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》入りの重い構築」に対しては、《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》を選択することは不利な選択になります。

「ラヴニカのギルド」のプロツアー(11/9~11)の後で、非常に迅速に人気の変化が起こりました。白のデッキはプロツアーの成功での成功で、大きな目標を掲げていました。ジェスカイ・コントロールは、グランプリ・ミルウォーキーでは白のアグロデッキと「《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》の少ないゴルガリデッキ」を捕食することで、より良い結果を出しました。グランプリのトップ8を取った私の構築は、メタゲームを完全に予期することができていました。

デッキリスト B/G Midrange by Seth Manfield

Creatures (24)

4:《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
2:《僧帽地帯のドルイド/Druid of the Cowl》
4:《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》
3:《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》
4:《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》
1:《真夜中の死神/Midnight Reaper》
3:《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》
3:《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》

Planeswalkers (5)

2:《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
3:《ビビアン・リード/Vivien Reid》

Spells (8)

2:《喪心/Cast Down》
3:《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
3:《採取+最終/Find+Finality》

Lands (23)

8:《森/Forest》
1:《愚蒙の記念像/Memorial to Folly》
4:《草むした墓/Overgrown Tomb》
6:《沼/Swamp》
4:《森林の墓地/Woodland Cemetery》

Sideboard (15)

3:《強迫/Duress》
1:《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
2:《喪心/Cast Down》
2:《貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger》
2:《黄金の死/Golden Demise》
1:《真夜中の死神/Midnight Reaper》
1:《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1:《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》
1:《最古再誕/The Eldest Reborn》
1:《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》

75 Cards Total

サイドボードガイドについて

私がどのようにサイドボードをしているのか、最も重要なマッチアップを提示するつもりです。しかし、いくつかのマッチアップでは対戦相手がプレイするカードに基づいてその場で対応する必要があることを覚えておいてください。私が最も重要なマッチアップだと考えているものから上から順にみていきましょう。

対 ゴルガリミッドレンジ

私はゴルガリのミラーマッチがかなり熟練していることに気づきました。私はゲームの操作を容易にしているこのバージョンのゴルガリが、他のほとんどのゴルガリミッドレンジに対してわずかに優位であると考えています。《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》はリストに加えた最も革新的なカードで、あなたが早く着地させることができれば本当に輝きます。相手ができる最善手はすぐに《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》をプレイすることですが、それでもまだ《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》は必要になります。《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》で追放されてもカードアドバンテージとみんなの好きなテンポを得ることができます。また、それは相手がもう1枚の《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》を持っている可能性が低くなることを意味していて、《ビビアン・リード/Vivien Reid》を後続としてプレイできます。

IN

+1《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
+1《真夜中の死神/Midnight Reaper》
+1《最古再誕/The Eldest Reborn》
+1《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》

OUT

-3《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》
-1《喪心/Cast Down》

このデッキリストは、ミラーマッチのためにメインデッキを調整しているので、サイドボーディングを行うときには、多くを入れ替える必要はありません。私は《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》のような小さなクリーチャーと探索の脅威が大いに失ってしまったのに気づいたので、カードアドバンテージを生むカードを加えています。ライフの合計はあまり関係ないので、《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》は一番簡単に抜けるカードです。

このマッチアップは1人のプレイヤーがマナスクリューを起こしたり、クイックスタートに失敗した場合に終了します。回答のない早期のプレインズウォーカーはゲームブレイカーです。しかし、ほとんどの場合、《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》と《採取+最終/Find+Finality》でゲームエンドになります。《最終/Finality》で勝つことを非常に難しくした後は、《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》に2つのカウンターが乗っていますが、その間は慎重にプレイしてください。

対 ジェスカイコントロール

ゲーム2とゲーム3の間でもサイドボーディングすることを検討する必要のあるマッチアップです。対戦相手がプレイしているジェスカイのバージョンとサイドボーディング後の計画がどれほど重要かは分かると思います。たとえば、ゲーム1で《宝物の地図/Treasure Map》を見た場合は、Adrian Sullivanがグランプリ・ミルウォーキーで優勝したバージョンである可能性があります。このデッキは《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》に非常に依存しています。最大の問題は、あなたのデッキにどれだけクリーチャーを残しておくかです。以下は私が一般的に伝統的なバージョンで好むサイドボーディングです。

IN

+3《強迫/Duress》
+1《真夜中の死神/Midnight Reaper》
+1《最古再誕/The Eldest Reborn》
+1《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》
+1《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》

OUT

-2《僧帽地帯のドルイド/Druid of the Cowl》
-1《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
-2《喪心/Cast Down》
-1《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》
-1《採取+最終/Find+Finality》

《弾けるドレイク/Crackling Drake》と《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》のような脅威への対応として何枚かの《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》を残すのが好きです。あなたの計画はほとんどの場合、ロングゲームをなんとか勝ち取ることです。マナクリーチャーをサイドアウトすることで、《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》の価値を下げます。《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》は探検1回でタフネス4になるので依然として強力です。《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》はこのマッチアップでは信頼できる勝利条件です。《再利用の賢者/Reclamation Sage》は対戦相手の構築によっては検討するに値するカードです。

対 白系アグロ

試合時間が長くなればなるほどゴルガリが優勢になるので、マッチアップは早いスタートを含むようになります。あなたの最善のカードは《採取+最終/Find+Finality》で、ゲーム1はキャストできるまで長く生き残ることです。《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》は、あなたのライフ減少を軽減し、サイズも脅威となり本当に強力です。

IN

+1《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
+1《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》
+2《喪心/Cast Down》
+2《黄金の死/Golden Demise》
+1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
+1《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》

OUT

-3《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》
-2《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
-1《真夜中の死神/Midnight Reaper》
-1《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
-1《ビビアン・リード/Vivien Reid》

あなたは《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》を殺さなければなりません。相手が2ターン目に《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》をプレイしていて、あなたが《喪心/Cast Down》を持っていない場合は、すぐに下り坂に入ります。それであなたは4枚の《喪心/Cast Down》と他の除去呪文の所有も間違いなく望んでいるのです。《黄金の死/Golden Demise》は《アダントの先兵/Adanto Vanguard》への分かり易い答えです。

《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》は必要としないマッチアップです。《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》と《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》は最上級のプレイングです。《実験の狂乱/Experimental Frenzy》、《議事会の裁き/Conclave Tribunal》、《ベナリア史/History of Benalia》のようなエンチャントを取り除く方法が必要です。あなたのクリーチャーは特に関係なく、プレインズウォーカーが最終的に引き受けます。私は特に白系アグロデッキが「昇殿」を達成する前に、クリーチャーの相打ちを受け入れています。

対 青赤ドレイク

青赤ドレイクとの対戦では、あなたがやプレイするよりも相手がプレイすることの方が多く感じるでしょう。時には「第3ターンに《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》を戦場に出す」ということがありますが、それを克服するのが難しいかもしれません。最初のクリーチャーを倒すことは大したことですが、あなたはドレイクデッキに対して脅威となるクリーチャーを場に出すよりも、後で呪文を使わせるようにすることが勝利に繋がります。対戦は五分五分ですが、私はゴルガリ側が好きです。

IN

+2《喪心/Cast Down》
+2《貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger》
+1《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》
+1《最古再誕/The Eldest Reborn》
+2《強迫/Duress》

OUT

-2《採取+最終/Find+Finality》
-1《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》
-1《真夜中の死神/Midnight Reaper》
-2《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
-1《ビビアン・リード/Vivien Reid》

《貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger》は主にこのマッチアップのためにサイドボードに入っています。あなたが《弧光のフェニックス/Arclight Phoenix》を取り除くことが最上ですが、「再活」呪文を取り除くことでさえ大きな価値があります。あなたがドレイクデッキの早期スタートを封じ込めることができるなら、後でドレイクを殺す方法はたくさんあります。いくつかのドレイクのリストには《最大速度/Maximize Velocity》を使って勝つ方法があるため、私は後のゲームのために《喪心/Cast Down》を温存しておくのが好きです。

対 赤単アグロ

ゴルガリがコントロールの役割を担う別のマッチアップです。赤単アグロの最新版は《実験の狂乱/Experimental Frenzy》で進化しましたが、運よくゴルガリはエンチャントを破壊する様々な方法を取ることができます。《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》が直ちに死ぬことがなければ、小さい赤のクリーチャーは大きなクリーチャーとライフゲインと競うことができないので、簡単にゲームを取ることができます。相手の最も重要な脅威に答えることができれば、ゲームに勝つ方法について心配する必要はありません。

IN

+1《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
+1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
+2《貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger》
+1《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》
+1《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》
+2《喪心/Cast Down》

OUT

-4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
-3《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》
-1《真夜中の死神/Midnight Reaper》

サイドボード後、赤単アグロは《宝物の地図/Treasure Map》のようなカードで大きく出るかもしれません。《宝物の地図/Treasure Map》や《実験の狂乱/Experimental Frenzy》をできるだけ多くの方法で処理したいと思っています。《再利用の賢者/Reclamation Sage》が活躍するでしょう。あなたのクリーチャーは《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》でまだ死ぬクリーチャーは探索の結果に次第ですが、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》は何のカードアドバンテージも生まないのでサイドアウトします。

あなたがサイドインしたカードは、対戦相手があなたを倒すドローをすることをより困難にするはずです。最も厄介な赤単のクリーチャーは《/Runaway Steam-Kin》です。放置していると文字通りゲームで逃げ出すことになるので、多くの《喪心/Cast Down》が欲しいところです。《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》や《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》は必要な4マナ必要なので、《喪心/Cast Down》は特に重要です。

おわりに

これらは現在最も普及している5つのスタンダードデッキですが、そこには他のデッキはありません。幸いにもゴルガリはかなり簡単に適応することができます。モダンのジャンドのようなデッキを楽しめるなら、スタンダードゴルガリはそれと非常によく似ています。ミラーマッチとジェスカイコントロールの最も重要なマッチアップでメインデッキに《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》と《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》が入っているところが特に好きです。

 

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