この記事では「ドミナリアの団結」環境におけるグリクシスミッドレンジのデッキ解説を行います。
グリクシスミッドレンジとは
グリクシスミッドレンジはラクドスカラータッチ青のような形で構成されたデッキで、除去、ドロー、カウンターを扱うことができるデッキとなっています。《ザンダーの居室》の存在によって安定したマナベースになっており、3色を安定して供給することができます。グリクシスカラーの《死体鑑定士》を使えるのもポイントです。
サンプルデッキ:デッキリスト
2022/09/18に行われた「Standard Challenge #12473601」で優勝したのがグリクシスミッドレンジでした。
出典:mtggoldfish
デッキ
3 しつこい負け犬 (SNC) 97
4 税血の収穫者 (VOW) 232
4 死体鑑定士 (SNC) 178
3 復活したアーテイ (DMU) 199
3 黙示録、シェオルドレッド (DMU) 107
3 電圧のうねり (NEO) 171
2 ローナの渦 (DMU) 63
2 勝利の炎 (DMU) 123
2 魂転移 (NEO) 122
2 勢団の銀行破り (NEO) 255
2 食肉鉤虐殺事件 (MID) 112
4 鏡割りの寓話 (NEO) 141
1 山 (BFZ) 265
2 沼 (BFZ) 260
3 硫黄泉 (DMU) 256
3 シヴの浅瀬 (DMU) 255
4 憑依された峰 (MID) 263
4 難破船の湿地 (MID) 267
2 嵐削りの海岸 (VOW) 265
4 ザンダーの居室 (SNC) 260
1 天上都市、大田原 (NEO) 271
1 反逆のるつぼ、霜剣山 (NEO) 276
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼 (NEO) 278
サイドボード
2 不笑のソリン (VOW) 131
2 墓地の侵入者 (MID) 104
2 削剥 (AKR) 136
1 強迫 (XLN) 105
2 強迫 (XLN) 105
1 魂転移 (NEO) 122
2 勢団の銀行破り (NEO) 255
2 未認可霊柩車 (SNC) 246
1 食肉鉤虐殺事件 (MID) 112
《黙示録、シェオルドレッド》、《復活したアーテイ》がどちらも3枚と多めに採用されたリストになっています。
各カード解説
各カードの特徴について解説していきます。
《税血の収穫者》は3マナ3/2の高いスタッツと除去能力、血・トークンによるマナスクリュー・マナフラッド受けと幅広い役割を持つクリーチャーです。
《しつこい負け犬》は2マナ3/2の役割と奇襲を持ったクリーチャーです。序盤では相手のクリーチャーと相打ちすることで、《死体鑑定士》の能力を十全に発揮させます。奇襲で出した際は死亡時にカードを1枚ひくことができ、マナフラッド受けも兼ねているクリーチャーです。奇襲時のコストとしてライフの支払いが発生しますが、《食肉鉤虐殺事件》や《黙示録、シェオルドレッド》と合わせることで損失を少なくすることが可能です。
《死体鑑定士》は戦場に出たとき墓地のクリーチャーを追放することでライブラリートップ3枚から1枚を手札に加えることができます。3ターン目に《死体鑑定士》を着地させた場合は条件を満たすことが難しいのであらかじめ3ターン目の状況を想定して2ターン目をプレイした方がよいです。《税血の収穫者》の除去能力を使用したり、《鏡割りの寓話》でルーティングするなどでクリーチャーを墓地に溜めるようなプレイングも必要になります。
《復活したアーテイ》は瞬速を持ち、2つのモードを持つクリーチャーです。相手の呪文や能力を打ち消す、または、クリーチャーかプレインズウォーカーを破壊することができます。4マナ以上の呪文を打ち消さなければ、若干テンポ損するため使い勝手はやや難しいです。
《黙示録、シェオルドレッド》
《ローナの渦》は1マナでバウンス、4マナでライブラリー下に送るという二つの使い方ができるカードです。現環境では、《鏡割りの寓話》を始めとしてトークンを生成するカードが多数存在するのでバウンスによってトークンを除去することが可能です。また、4マナでライブラリー下に送る能力は《夜明けの空、猗旺》などの死亡誘発時に効果を発揮するカードを綺麗に対処することが可能です。
《電圧のうねり》はクリーチャーかプレインズウォーカーに2点のダメージを与えるカードです。アーティファクトを生け贄に捧げることで4点のダメージになりますが、このデッキではアーティファクトを生け贄に捧げることができる状況は稀です。基本的には2点火力で、残ると面倒な《ヴェールのリリアナ》のようなプレインズウォーカーに対処する手段になります。
《勝利の炎》は手札の枚数分ダメージを与えることができるカードです。序盤では確定除去として、後半はキャントリップ付きの呪文として運用することができます。
《魂転移》は汎用性の高い追放除去です。プレインズウォーカーを捌いたり、《夜明けの空、猗旺》のような死亡誘発が厄介なクリーチャーの対処に適しています。
《勢団の銀行破り》は単体でハンド・アドバンテージを得ることができるカードです。機体は《ヴェールのリリアナ》の生け贄能力で生け贄に捧げる必要がないので、特に2ターン目に出すことで強く運用することができます。
《食肉鉤虐殺事件》は使いがってのいい全体除去になります。《しつこい負け犬》は奇襲時にコストでライフの支払いがありますが、ターン終了時に生け贄になるため《食肉鉤虐殺事件》にライフゲインすることができ、相性がよいカードとなっています。
《鏡割りの寓話》は環境における最強カードの一角です。裏面になった《キキジキの鏡像》は《税血の収穫者》、《死体鑑定士》をコピーすることができます。
まとめ
この記事ではグリクシスミッドレンジのデッキ解説を行いました。グリクシスミッドレンジはミッドレンジらしい優秀なカードで構成されたデッキになっています。